芝浦工大教育イノベーション推進センター
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56. 授業観察 教員からの要請を受けてSCOT生が授業の場に同席し、要請された観察を行い記録すること。教員や受講生の発話および行動を観察?記録する。7. 提案 SCOT生によるコンサルテーションの流れは、教員からの要請→事前面談(打ち合わせ)→授業観察→事後面談(報告書を用いた観察結果の報告)8. 課題発表会 SCOT研修の仕上げとして実施される対面で行われる発表会。研修生がグループごとに特定のテーマについて発表し、先輩SCOT生とSCOT担当教員からの質疑に回答する。9. 実地研修 SCOT研修の後半に行われる模擬授業観察。実際の業務と同様に、SCOT担当教員が依頼する授業に対して、事前面談→授業観察→報告?提案をおこなう。一同:そうそう。SCOTの座学でコミュニケーションを学ぶけど、あれは役に立っている。「イヌバラ~」5(爆笑)田中:みなさん、SCOTに参加して良かったことを紹介するとしたら、どんなことですか?Mさん:SCOTは、サークルに比べて適度な距離感があるところが学生活動としてユニークだと思います。学生同士が、フレンドリーな関係というより業務としての関係で、なれ合いの付き合いというより、それぞれが独立して、それぞれの人が意見をもって取り組んでいる。一緒に居てわいわいする友達もいいけど、目的を持っている経験が貴重だと思う。意見を言ったときにみんなが聞いてくれるのがいいなと思えます。Oさん:SCOTの距離感ですね。友人関係とは違い、切磋琢磨する仲間という感じ。一つの業務を完了するまでのやりとりや相談をするときに、意見を交換し合って高め合うことができるのがいいなと思います。それから、多角的な視点から考えることができる点もいいなと思います。多角的な視点から見ることができるようになりたいと考えて、大学に入ってからいろいろなところに顔を出してきましたが、SCOTは先生や学生の数だけ自分と違う立場の悩みがあり、考えさせられる。Nさん:授業観察6に入ると、「そういう考え方もあるんだ」と思える。自分が授業を受けているときでも、授業途中にグループワークが入ったら、普通の履修生なら「ああグループワークか」位だけど、SCOT生は「先生が学生の集中力が切れそうなことを見越して入れてきたな」と…。先生が学生を意識している姿勢や配慮まで見えるようになったかな。先生たちの独自の工夫を見ることができるので、教職で授業を組み立てていくときに活きてくるのかもと思っています。Tさん:SCOT業務で提案7を出したときに、先生から想定と違う指摘を受けたことがあって、「もしこうだったら」を常に考えるようになりました。突然のテレビ取材田中:嬉しかったことや、今だから言えるエピソードはありますか?Oさん:課題発表会8の後に差し入れをもらったときが嬉しかった。課題発表会はずいぶん前から準備するような緊張する会なんだけど、先輩たちが真摯に質問してくれるので、SCOTとして認められるよう必死で答えます。その質疑応答で精神力がかなり鍛えられます。パワーを出し尽くした後なので差し入れがしみました。Mさん:私の場合は課題発表会と実地研修9と両方とも同じぐらい大変だった。なんと、実地研修のときにテレビ取材が入ってきた。自分たちと先生とのやりとりだけでも大変なところに加えて、さらにテレビが入ってくるストレスったら!一同:(笑い)Mさん:教室出たらいきなりインタビューされてパニック。Nさん:そうそう。研修生なのにあたかも業務のように取材された。普通に応対しているだけでも大変なのに、カメラが入ってくるんです聞き手: 田中みなみ(機械制御システム学科所属 教育イノベーション推進センター FD?SD推進部門 部門長)参加者: Tさん(23期生、システム理工学部3年、女性)、Oさん(24期生、工学部3年、女性)、 Nさん(21期生、システム理工学部4年、男性)、Mさん(21期生、修士1年、女性)よ~。授業観察の書きなぐりメモなんかも撮影されちゃって…。撮影が入っていても研修担当の先生は手加減なしで、いつものように鋭い質問を突っ込んでくるんですよ。シーンとしているのに誰も助けてくれない!オキテ破りの全員質問Mさん:課題発表会は発表も大変だったけど、先輩からの質問がこれまた大変! 全員質問する。しかも全員が違う質問をしてくる。「先輩たちすごいなー。SCOT生になるとこんなこと質問できるんだ」ってむしろ感心すらしてしまいました。Tさん:質問する側も、何か質問しなきゃ…って考えているので聞いているSCOT生もなかなか大変。Mさん:全員が質問する前提なので、誰かが質問しちゃうと同じ質問をするわけにはいかない。だから質問を複数考えておかないとならない。Nさん:全員が質問するのは強制ではないけど、全員が質問するのが伝統。司会の人も「質問がある人」って言うけど結局は全員が質問する。一同:そう、それ~(爆笑)Mさん:自分の時にも質問してくれたので、ちゃんと聞いて質問してあげようと思うよね。司会の優しいところなんだけど、必ず下の学年からまわしていく。高学年は下の学年とかぶらないように質問できる力があるから。Tさん:上の学年はそれだけ幅広く、いろんな立場で考えることができるようになる。私は研修生の取りまとめも担当していて思うのですが、SCOTは業務全般が大変だけど、何年後かに振り返ってみたら「役立つ事柄だった」と思うに違いない。これが原動力かな。今後の広報田中:では最後に、今後のSCOTの広報活動について一言ずつお願いします。Tさん:広報に限らずなんですが、SCOT全体について引き継ぎが課題かと思います。やることを書き出して整理するところからはじめたいと考えています。Oさん:ホームページの改定もしたいと思っています。現在のホームページはだいぶ前のものですし。田中:みなさん、今日はありがとうございました。

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