基礎
低温電子物性学研究室
Lowtemperaturephysics Laboratory
物質内部の揺らぎを制御した新規基底状態の探索
低温物性学とは、温度を液体ヘリウム温度(4.2ケルピン)くらいの非常に低い温度まで下げ、熱振動による雑音を消して物質内部の電気的、磁気的状態を調べる学問分野です。当研究室では、量子スピン磁性体と呼ばれる「磁気的な揺らぎ」の大きい物質の振る舞いを、強磁場をかけたり、もっと温度を下げたりして調べています。新しい物質の状態を見つけたり、その発現機構を解明することをめざしています。
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工学部 電気電子工学課程 電気?ロボット工学コース
低温電子物性学研究室
担当教員 鈴木 栄男
- キーワード
- 物性物理学、磁性体、量子物理学
この研究室が取り組んでいるSDGsの活動
学べる分野
- 応用物理学
- 物理学
社会のために
物性物理学は基礎研究の分野ですが、物質科学との境はありません。超伝導も発見約50年後に超伝導磁石に応用されました。いつの日か、現在の基礎物理が工学的応用に結びつくといいですね。
研究テーマ
- 量子スピンダイマー磁性体のランダムネス効果
- カゴメ格子磁性体の磁気的性質のミクロな探索
- 量子磁性体の磁場誘起相転移の観測