今泉友希さんが第23回卒業設計コンクールで総合資格学院賞を受賞

【受賞者】
今泉 友希（環境システム学科／建築学専攻　１年）

【指導教員】
澤田 英行教授、山嵜 一也特任教授（環境システム学科）

【学会名】
一般社団法人　埼玉建築設計監理協会　建築系学生奨励事業委員会　　
第23回卒業設計コンクール

【賞名】
総合資格学院賞

【論文題目】

ヤネが織りなす意識の拡張 　―草加の核となる生活ケア拠点―

超高齢社会においては、多死への精神的対応が不可避です。私自身も例外ではなく、祖父母の死を経験しました。今日、高齢者福祉施設等の介護の場は、高齢者の活動が施設内で完結し、外部との関係性に乏しい閉じた場となっています。高齢者自身や介護士、さらには地域に対して新しい介護の在り方が求められると考えます。

屋根を新しく「ヤネ」として定義し、高齢者と地域住民とが互いの活動を意識し合う環境をつくり出しました。つまり、高齢者と地域住民が互いに場を共有し、見守り合う生活ケア拠点こそが新しい介護の在り方だと考えました。

介護施設に対する閉ざされた場から開かれた場へのイメージの変化が、超高齢社会の持続可能なまちづくりのきっかけとなるのではないかと考えます。さらに、高齢者自身が地域を支えることで、新たな活力が生まれ、今後の社会において、自助、共助、公助に支えられたケアを中心に地域間連携を図ることが可能になるのではないかと考えます。