【学会名】 The 2023 American Society for Engineering Education (ASEE) Annual Conference & Exposition 米国工学教育協会第130回年次大会
【賞名】 The 2023 MULTI Best Diversity Paper Award 2023 MULTI最優秀ダイバーシティ論文賞
【発表題目】 Fostering Global Engineers through the Study of the Humanities: Assessment of the Course 'Science and Religion in Japan' from a Racial Equity Perspective 人文科学を通じたグローバル?エンジニアの育成:人種の公平性という観点で学ぶ「科学と宗教(日本史)」の授業評価
▲ Certificateを持ち、研究室前で記念撮影。(左からトロバト ガブリエレ先生、吉久保肇子先生、石崎浩之先生)
【研究目的】 私は、工学部先進国際課程(IGP)で人文科学を担当しています。かねてより、工学教育の枠組みの中で、人文科学が学生の学びにどのようなインパクトを与えているのか、定量的に検証してみたいという想いがありました。そこで、IGP内で私が担当する日本史の授業 ‘Science and Religion in Japan’を履修した学生の学修効果について分析してみることにしました。IGPは工学部内に設置された英語学位プログラムです。IGPの授業は英語で開講されており、IGP学生だけでなく留学生も多数履修しています。よって、本研究は、本学で学ぶ留学生の学修効果測定調査という側面も持っています。‘Science and Religion in Japan’ は、人文科学、哲学、工学のモジュールを組み合わせた‘interdisciplinary(学際的)’なアプローチを取っており、履修者の専門分野もコンピューター?サイエンス、建築学、数学、自動車工学、土木工学など多岐に渡ります。また、彼らの文化的?民族的背景も異なるため、クラスでのディスカッションは人種的公平性のレンズを通して行われ、「通説日本史」に横串をさしながら、履修者の論理的思考力や創造性を鍛えます。 吉久保 肇子准教授