梁元碩教授と秋葉美怜さんがAHFE 2023 Best Paper Awardを受賞

【発表内容】
本研究ではオノマトペの提示によってどのように質感印象に影響が生じるのかを明らかにした。言葉自体による影響度を確認するために、質感に対応するオノマトペだけでなく、反対の意味のオノマトペの提示による印象評価実験を行った。また、触質感によって受け取る感情に変化が生じることから、感情に関するオノマトペの提示によって質感印象にどのような変化が見られるのかを明らかにし、オノマトペの今後の可能性を検討した。本研究を通して、質感?感情オノマトペの提示により質感印象に影響が生じていることが分かった。そのため、視覚情報からでは読み取りにくい質感情報も質感オノマトペの提示により印象を向上させることができることから、今後オンラインにおけるモノの情報提示においてオノマトペを使用することでWeb 上から受け取る印象と実際にユーザーが手元で見たときの質感印象の差を縮めることができると考えられる。また、感情オノマトペの提示により質感印象に影響が生じたことからも、感情と触質感には関係性があると考えられ、単に質感に関する情報だけでなく、そこから派生される人間の感情面も加えることでよりモノの印象をイメージすることができ、その一つの手段としてオノマトペを用いることが効果的であると考えられる。