清野航さんが第67回日本薬学会関東支部大会にて優秀ポスター発表賞を受賞

2023/12/22
  • システム理工学専攻

受賞者
清野 航 さん(システム理工学専攻修士2年)

指導教員
廣田 佳久 准教授(生命科学科)

学会?大会名
第67回日本薬学会関東支部大会

賞名
優秀ポスター発表賞

発表題目
飢餓ストレス下における肝臓内のGTP感知機能の重要性

kiyono
研究目的

グアノシン三リン酸(GTP)は生体において細胞増殖やタンパク質合成に必須の分子であり、その細胞内濃度は厳密に制御されています。特にがんの発症時には、細胞内GTP濃度は正常細胞の2倍以上に増加するため、生体内においてGTP濃度を調節することは非常に重要であると考えられます。そこで我々は、GTP濃度を感知する酵素に着目し、本研究ではその酵素の機能解析を行いました。

 
研究内容

本研究では酵素のGTP感知機能のみを欠損させた変異マウスを作出し、表現型解析および代謝物の網羅的な解析を行いました。その結果、GTP感知機能は栄養飢餓に陥った際の脂質代謝に影響を与えることが見出されました。

 
今後の展望

本研究から、GTP濃度を感知する機能は脂質代謝の恒常性の維持に重要であることが示唆されました。今後GTP濃度の変動による生体への影響や感知する機能の重要性を明らかにすることで、GTPに関連する疾患の解明や治療法の創出につながることが期待されます。