村田昂平さんが日本ビタミン学会 第1回 次世代のビタミン学に繋げるイノベーションミーティングにて優秀発表賞を受賞
2024/03/08
- システム理工学専攻
受賞者
村田昂平 さん(システム理工学専攻2年)
指導教員
廣田 佳久 准教授(生命科学科)
学会?大会名
日本ビタミン学会 第1回 次世代のビタミン学に繋げるイノベーションミーティング
賞名
優秀発表賞
発表題目
ナフトキノン環2位の構造が異なる誘導体はビタミンK変換基質となりうるか?

ヒトは緑黄色野菜や発酵食品、肉類から主にビタミンKを摂取します。食事から摂取したビタミンKは生体内で変換酵素によって最も生理活性の高いビタミンKに変換されます。これまでにビタミンK変換機構は様々研究されてきましたが、基本骨格であるナフトキノン環をどのように認識して変換しているかは明らかになっていません。そこで本研究では、ナフトキノン環構造を様々に化学修飾した誘導体を用いて、変換機構の解明を試みました。
研究内容
ナフトキノン環2位の構造を様々に化学修飾した24種類の誘導体を用いて、変換反応を評価しました。その結果、2位の構造に酸素原子を含む誘導体では、著しい変換の増加が認められました。また、ナフトキノン環2位にメチル基を付加する酵素を見出しました
今後の展望
本研究より、我々はMK-4変換におけるナフトキノン環2位の構造の重要性が明らかにすることができました。本研究より、ビタミンK変換酵素の基質認識能の一端を明らかに出来たため、今後はビタミンK変換機能の全容解明に繋げていきたいと思います。