桑田堅叶さんがD&D2023/MoViC2023にて日本機械学会 若手優秀講演フェロー賞を受賞

2024/03/12
  • 機械工学専攻

受賞者
桑田 堅叶さん(機械工学専攻修士1年)

指導教員
細矢 直基 教授(機械機能工学科)

学会?大会名
D&D2023/MoViC2023

賞名
日本機械学会 若手優秀講演フェロー賞

発表題目
レーザーインパルス加振の制御

kuwata
kuwata-1

研究目的
振動応答を利用した試験において、高出力パルスレーザーを用いた非接触非破壊の加振技術が検討されています.非接触非破壊で大きな加振力を生成できる方法としてレーザー誘起プラズマにより生成された衝撃波を用いる方法がありますが、衝撃波は球状に伝播します.そのため加振に作用する衝撃波成分は減少し、対象物までの距離が遠い場合加振力が低くなってしまいます.そこで、本研究ではLIP衝撃波を円筒内部で生成し、球面上に広がる衝撃波を円筒内壁で反射させて、開口端部分に集束させることで、加振力の大きさを制御します。

研究内容
本システムを使用することでプラズマ発生点から対象物までの距離が離れても加振力の低下や周波数成分の低下を抑えることができました.また、1度の衝撃波の発生で2度加振が可能であることが分かり、これらを利用すれば計測度精度の向上や計測時間短縮が可能になります。

今後の展望
本研究では加振方法と加振力に着目して発表をさせていただきましたが、今後は振動試験に応用して、本システムの特徴である加振力が制御できること、1度の衝撃波で2度加振が可能であることの有用性について検証していければと考えています。