清水崇史さんが第78回日本栄養?食糧学会大会にて学生優秀発表賞を受賞
2024/05/29
- システム理工学専攻
受賞者
清水 崇史 さん(システム理工学専攻1年)
指導教員
越阪部 奈緒美 教授(生命科学科)
学会?大会名
第78回日本栄養?食糧学会大会
賞名
学生優秀発表賞
発表題目
計算化学を用いた苦味受容体とポリフェノールの相互作用の検証【2】

研究目的
苦味受容体は味を感知する口腔内だけでなく、身体全体に分布している事が判明しています。近年、口腔以外に分布している苦味受容体が生物の恒常性の維持に関与していることが分かってきています。お茶やチョコレートに含まれるポリフェノールの多くは苦味を呈し、苦味受容体を介した恒常性の維持に注目が集まっていますが、その詳細な相互作用は不明です。そこで本研究では、コンピューターを用いたシミュレーション法によって苦味受容体とポリフェノールの相互作用の推定を試みました。
研究内容
本研究ではおよそ500種類のポリフェノールについてシミュレーションを行うことで、苦味受容体との相互作用を推定しました。結果として、これまでに判明しているよりも多くのポリフェノールが苦味受容体と相互作用する可能性が明らかとなりました。
今後の展望
ポリフェノールはその分子の構造によって、生体に与える影響が異なります。本研究のようにポリフェノールと生体の相互作用を構造生物学的に推定していくことで、構造と活性の相関を明らかにできると考えます。