村上創さんが日本建築学会?第39回建築生産シンポジウムにて若手優秀発表を受賞

2024/10/08
  • 建築学専攻

受賞者
村上 創 さん(修士課程)

指導教員
志手 一哉 教授(建築学科)

学会?大会名
日本建築学会?第39回建築生産シンポジウム

賞名
若手優秀発表者

発表題目
GitHubを活用したBIMデータマネジメントに関する基礎的研究

murakami

研究目的

本研究では、BIMのジオメトリ情報と属性情報を分離し、属性情報だけをGitHubで管理することで、

従来のバージョン管理手法に比べてよりスマートなデータ管理ができること

人による可読性を担保したテキストベースのデータ形式での管理ができること

という2つの仮説を立て、これを検証するためにRevitアドインを開発し、検証を行った。

研究内容

本研究では、BIMデータを管理するにあたり、属性情報をテキスト形式でGitHub上にて管理するシステムの開発を行った。BIMデータは通常、ジオメトリ情報と属性情報を含んでいるが、両者を分離し、属性情報のみをGitHubで管理することで、従来の管理手法(AutodeskConstructionCloudなど)と比較して、軽量で柔軟なバージョン管理を行えることを提案した。具体的には、Revitの属性情報をCSV形式で書き出して、これをGitHubPushし、GitHub上で管理しているデータをPullした際には、現在のRevitデータと比較して変更点を修正する仕組みを開発した。これにより、GitHubのみで属性情報の管理が完結するため、Revitを介さずに属性情報へアクセスすることができるようになり、BIMデータ利活用のハードルが下がるものと考える。

今後の展望

 Revit内でデータ変更履歴をより把握しやすいような機能の追加

 複数人で開発した仕組みの検証

 国土交通省建築BIM推進会議の標準化タスクフォースでの利活用についての考察