東尚生さん、中川蓮也さんが2024年度グッドデザイン?ニューホープ賞にて入選
- 建築学専攻
受賞者
東 尚生さん(大学院 理工学研究科 建築学専攻 M2)
中川 蓮也さん(大学院 理工学研究科 建築学専攻 M2)
指導教員
原田 真宏 教授(建築学部)
学会?大会名
2024年度グッドデザイン?ニューホープ賞
賞名
入選
発表題目
稲架がけの棲家 ー営みと風景が同一化する住宅での暮らし
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発表作品について
都会を離れて地方で農業を営み暮らすことを決意した若い夫婦と三人の子どもたちのための、風景と調和した職住一体の住まいの提案です。二毛作の盛んな棚田の風景の広がる長崎県大村市で稲架掛けの形態の引用や農業の生業を踏襲し、その土地の地熱や光や眺望を取り込みながら、写し鏡のようにその土地の風景そのものとなるような建築を目指しました。
受賞の感想、今後の展望
東さん:
本作品は、「木の家設計グランプリ2023」というコンペをきっかけに制作し、20選とビルダー賞のダブル受賞をいただきました。そして今回、「グッドデザイン?ニューホープ賞2024」にて、名誉ある賞を重ねていただけたことを、大変嬉しく思います。
しかしながら、いずれのコンペにおいてもファイナルプレゼンテーションには惜しくも届かず、悔しさが残ります。これを機に、足りなかった部分を模索し、さらに磨きをかけ、いずれはプロとしてグッドデザイン賞の受賞を目指して、これからの社会にふさわしい新しいデザインを発掘すべく邁進してまいります。
中川さん:
あらゆるものが分断される世界に於いて、その場所ならではの「風景」を手がかりに身体―建築(モノ)―場所が連続するような環世界を描けないかと模索していました。
「稲架がけ」というその場所ならではの要素を建築に重ねるという一つの操作によって、季節によって光の入り方や稲や藁の色が変化するといった建築の内側にも外側にも多様な表情が現れる、そんな豊かさのある建築がつくれたのではないかと思います。
今後もあらゆるモノの重なりを通して多様な現象や表情を引き出すような設計を行なっていけたらと思います。
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