朝田有希子さんが自動車技術会2023年春季大会にて学生ポスターセッション優秀賞を受賞
2024/11/13
- 材料工学専攻
受賞者
朝田 有希子さん(材料工学専攻1年)
指導教員
芹澤 愛 教授(工学部)
学会?大会名
自動車技術会2023年春季大会
賞名
学生ポスターセッション優秀賞
発表題目
アルミニウム合金上に形成した耐食性皮膜の疲労破壊挙動

研究目的
アルミニウム合金は輸送機器の軽量化に大きく貢献する材料として期待されています。アルミニウム合金の使用の際には耐食性の観点から表面処理が行われますが、現在用いられている表面処理方法は環境に有害な廃液を出す上に、製造コストも高くなります。そこで、高強度化と同時に行うことができる、水蒸気のみを使用した表面処理方法が提案されます。このクリーンな表面処理方法ではプロセスの条件を変えることで、材料の表面形状を制御することができるとわかっています。私たちの提案する表面処理による表面形状変化が、材料を工業的に使用していく上で重要となる疲労寿命に与える影響を明らかにすることを目的として研究を行いました。
研究内容
私たちの提案するクリーンな表面処理を行うことによって、材料の表面形状が変化し、材料の寿命をのばすことができるとわかりました。現在用いられる表面処理方法よりも環境に優しく、同程度の耐食性を与えながら、材料特性を向上させることができることが明らかになりました。
今後の展望
本皮膜の発展によって構造材料の軽量化に貢献できるアルミニウム合金を、表面処理の観点からも更にクリーンに使用することができるようになります。実際の製品に使用するためには、さらに皮膜の特性を明らかにしていく必要があります。安全かつ環境に優しく、循環型社会の実現を目指して、研究を進めていきたいです。