岩田寛大さんが電子情報通信学会ネットワークシステム研究会にて学生講演優秀賞を受賞

2024/11/14
  • 電子情報システム学科

受賞者
岩田 寛大さん(電子情報システム学科)

指導教員

三好 匠 教授 (電子情報システム学科)

学会?大会名
電子情報通信学会ネットワークシステム研究会

賞名
学生講演優秀賞

発表題目
非独立同分布データを考慮した階層型連合学習におけるクラスタリング精度が与える影響(2024年10月発表)

iwata

研究目的

機械学習は学習に用いるデータ量に応じて高い精度を発揮することができますが、プライバシーや通信量の観点から多くのデータを収集するのは容易ではありません。これに対し、連合学習と呼ばれる学習では、複数のデバイスで学習を行い結果をサーバに集約することで、プライバシーを守りつつ精度の高いモデルを生成しますが、各デバイスが保持する学習用データの分布に偏りがあると精度が低下する課題があります。本研究は、偏ったデータ分布でも精度を向上させるシステムの構築を目的としています。

研究内容

連合学習に参加するクライアントを学習用データに基づいてクラスタリング(グループ分け)し、各グループ内で連合学習を行った後、生成されたモデルをサーバに送信して再度学習に用いる「階層的連合学習手法」を提案しました。データ分布がクラスタリング精度に与える影響をシミュレーションにより分析し、その結果を発表しました。

今後の展望

今回いただいた学生講演優秀賞は、ネットワークシステム関連の研究開発を行っている企業の方が直接審査をされ選んでいただいた賞と伺いました。今後は、今回の実験結果に基づいて、複数台のコンピュータを用いた実機による実装を検討していきたいと考えております。