浅野彰仁さんが日本原子力学会 関東?甲越支部 第23回若手研究者?技術者発表討論会にて奨励賞を受賞

2024/11/18
  • 材料工学専攻

受賞者
浅野 彰仁 さん(材料工学専攻 修士2年)

指導教員

新井 剛 教授(工学部)

学会?大会名
日本原子力学会 関東?甲越支部
第23回若手研究者?技術者発表討論会

賞名
奨励賞

発表題目
緩衝材による核種移行遅延性能向上に向けたベントナイト中における無機陰イオン吸着材の吸着挙動検討

asano

研究目的

放射性廃棄物のうち放射能レベルの高いものは、地下300m以深の岩盤層に埋め、人間の生活環境から隔離する地層処分と呼ばれる方法で処分が行われることが検討されています。このとき、安全の確保のため緩衝材で覆うといった措置を施した上で処分が行われますが、陰イオンの放射性核種に対する効果が薄いといった課題があります。そこで緩衝材に対して陰イオン吸着材を混合することで安全効果を高めるという目的で、陰イオン吸着材の検討を行っています。 


研究内容

実際の吸着材適応を想定し、ベントナイト中における吸着材挙動の検討のため吸着材混合ベントナイト(MAB)を用いて吸着試験を行いました。その結果、吸着材吸着能の低下のほか吸着速度の変化が確認されました。(ベントナイト:緩衝材として用いられる粘土)

今後の展望

本研究の成果より、緩衝材に対する吸着材の適応への課題点が示されました。このことから今後は吸着材の適用方法の検討のほか、相互作用の少ない吸着材の開発、検討といった広い視野で研究を進めていきます。