長田桃子さんが日本計画行政学会 第47回全国大会にて全国大会優秀発表賞を受賞
2024/11/21
- システム理工学専攻
研究背景?目的
本研究の目的は、日本人女性の結婚?出産意欲に関係する要因について分析した研究を調査し、今後の研究に向けた課題設定を行うことです。
研究内容
本研究では、PRISMA 2020声明の手順に基づいたシステマティック?レビューを実施しました。その結果、将来の展望や不安といった個人の価値観が結婚意欲にどのように影響するかが未だ明確ではないこと、子供を持ちたいという意欲が、結婚?出産の行動決定にどの程度影響を与えるか明示した研究が少ないことが明らかになりました。
今後の展望
深刻な少子化問題を抱える日本政府が、人口維持のために掲げる目標「希望出生率1.8」を達成するためには、人々が結婚に希望を抱けるような支援を講じる必要があり、そのためには結婚?出産意欲に影響を与える要因を明らかにする必要があります。
しかし、システマティック?レビューを行った結果、結婚?出産の意欲に関する定量的な研究は少ないことがわかりました。今後は、データ分析を通して、既存研究で解明されていない結婚?出産意欲と関わりのある要因の解明を行いたいと考えます。