根津綾杜さんが第62回日本人工臓器学会大会にて萌芽研究ポスターセッション最優秀賞を受賞

2024/12/03
  • 生命科学科

受賞者
根津 綾杜 さん(生命科学科 生命医工学コース 4年)

指導教員
渡邉 宣夫 教授(生命科学科 生命医工学コース)
連携大学院客員准教授 産業技術総合研究所 生命工学領域 迫田大輔博士

学会?大会名
62回日本人工臓器学会大会

賞名
萌芽研究ポスターセッション最優秀賞

発表題目
小児用補助人工心臓「EXCOR?」の拍動流光イメージングによる血栓検出

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研究背景?目的
重症心不全患者の心臓移植までの橋渡しとして、心臓の働きを補助する補助人工心臓が用いられますが、臨床で小児に用いられる補助人工心臓はBerlin Heart社の体外設置型「EXCOR」のみです。世界唯一の小児用補助人工心臓として数々の子どもたちの命を救っているEXCORですが、血液ポンプ内の血栓形成が課題となっています。臨床においてEXCORの血栓管理は、医療従事者による定期的な肉眼観察で行われていますが、見逃しのリスクや医療従事者の負担にもなります。そこで本研究では、血栓の非侵襲かつ常時監視システムの開発を目的としました。

研究内容
カメラを用いて血流を撮影し、撮影した動画の拍動流による輝度値(画像の明るさ)の変化に着目することで、血栓領域を可視化することに成功しました。

今後の展望
今後は、さらに小型なカメラを用いて「デバイスの小型化」、最終的には病院での臨床使用を目指したいと考えています。