大木紀花さんが文具のアイデアコンペティション2024で文具女子博特別賞を受賞

発表作品のポイント
この作品は、全て（all）をまとめて、資料や必要な文房具をフォルダー（folder）のように持ち運べることを目指し、「allder」と名付けました。文房具のバックインバッグのようなものです。デジタル化が進んでいますが、まだ書類を持ち運ぶ機会も多いはず。実際、私はデザイン工学部に所属していて、たくさん描くということをしてきました。また、自分自身、紙で資料を見ることや書くことが好きです。そんな時に、ファイルを別々に持ち歩くのは大変ですし、筆箱やポーチをバッグに入れて、ごちゃごちゃしているのも嫌だなと思い、考えつきました。ポイントは、「クリアファイルごとファイリングできる」こと、作業の気分が上がるパステル配色、そして荷物がかさばらず、まとめて持ち運べる点です。クリアファイルごと提出する人や、お気に入りのクリアファイルを持っている人も多いので、それを活かせるようにしたのが特徴です。バッグにしまって持ち運ぶ際の便利さはもちろん、机に出していても気分が上がるような配色にもこだわりました。ただカラフルなだけではなく、重なり合いや開いた時に綺麗に見えるよう工夫しました。また、ポケットの数は多ければ良いというわけではなく、実際に自分や周りの人が使うであろう筆記用具を考えながら、配置やサイズを決めた点もこだわりの一つです。

受賞の感想
今回このような素敵な賞を頂けてとても嬉しく思っております。デザインの良し悪しは何か賞をもらったかで決まるものではないかもしれませんが、賞を頂けたことで自分がデザインを好きであることを再確認できたいい機会になりました。デザイン工学部で学ぶにあたって、たくさんの紙や資料を持ち運び、さらにペンを常に持ち歩くので、それらを簡単に持ち運べるallderを考えましたが、「わたしは今、こんな文具が欲しい！」というテーマに相応しい作品ができたのではないかと思っています。

今後の展望
文具女子博特別賞をいただいたと知ってからモックアップを作ってみました。今後はもっとサイズ展開やモジュール性、生地にもこだわってブラッシュアップし、この商品欲しい、製品化したいと思ってもらえるようにしたいです。