宇津亘眞さんが日本原子力学会関東?甲越支部第18回学生研究発表会 ~原子力?放射線分野~にて奨励賞を受賞

2025/04/03
  • 材料工学科

受賞者
宇津 亘眞 さん(工学部 4年)

指導教員
新井 剛 教授(工学部)

大会名

日本原子力学会関東?甲越支部第18回学生研究発表会
~原子力?放射線分野~


賞名
奨励賞

発表題目
使用済みHONTA含浸吸着材の再生に向けた基礎研究
utsu

研究目的
HONTA含浸吸着材に対してn-ドデカンを用いた抽出剤の剥離処理及び同溶媒による再含浸を実施し、再含浸吸着材を作成しました。この再含浸吸着材に対して熱重量分析と硝酸濃度依存性試験による吸着性能の評価を行いました。また、γ線照射後の吸着材に対して同様の抽出剤の剥離処理及び再含浸を実施し、吸着性能の評価を行いました。

研究内容
原子力発電が抱える問題の一つとして、再処理工場で発生する高レベル放射性廃液の問題があります。高レベル放射性廃液には長半減期、発熱性核種であるMAが多く含まれており、MAは地層処分場の面積拡大などの問題の原因となるため、MA分離回収技術の確立が急務となっています。MA分離回収技術のプロセスとして、抽出クロマトグラフィ法があります。抽出クロマトグラフィ法には2つの工程があり、第1工程ではTEHDGA含浸吸着材を用いて、核分裂生成物を分離し、第2工程ではHONTA含浸吸着材を用いたMA(III)とLn(III)の相互分離が検討されています。抽出クロマトグラフィ法の課題として、所定期間での吸着材の交換が必要となります。使用済み吸着材は放射性二次廃棄物と位置づけられており、これは環境に悪影響を及ぼす危険性があります。使用済み吸着材の再生が可能となれば、廃棄物の減容化を実現できます。本研究では、n-ドデカンを用いた使用済みHONTA含浸吸着材の再生を目的としました。

今後の展望
廃棄物の減容化を進めることで、多くの人が原子力発電が環境にやさしい発電方法だという認識が持てるように、今回の研究のような環境に配慮した研究をこれからも続けていく必要があります。