竹田裕さんが2024年度日本建築学会大会(関東)学術講演会にて環境工学部門若手優秀発表賞を受賞
2025/04/07
- 建築学専攻
受賞者
竹田 裕 さん(建築学専攻)
指導教員
村上 公哉 教授(建築学部)
大会名
2024年度日本建築学会大会(関東)学術講演会
賞名
環境工学部門 若手優秀発表賞
発表題目
既存建築物のエリアエネルギーマネジメントシステムの開発に関する研究 (第4 報)中小規模ビル外付けEMS の概要と実証実験ビルの調査

研究内容
中小規模ビル用外付けエネルギーマネジメントシステム(中小規模ビル用外付けEMS) とは、室内環境センサー等を外付け設置し、それらから得られるデータを活用し、室内環 境の快適性を損なわない範囲で空調設備を制御するEMS であり、その開発を目指している 。本研究では、中小規模ビル用外付けEMS 開発概要を報告するとともに、協力ビル3棟の 実績電力データ分析を行い、このEMS の実証実験を行う研究対象ビルの選定結果等を報告 した。
研究目的
本研究は、内閣府総合科学技術?イノベーション会議の戦略的イノベーション創造プロ グラム(SIP)第3期「課題名:スマートエネルギーマネジメントシステムの構築 」JPJ012207(管理法人:JST)の内「既存建築物のオペレーショナルデータを活用した 省エネ化等支援システムの開発と実装」研究によって実施された。 新築ビルでは、2050年脱炭素社会の既築建築物の省エネCO2化が大きな社会課題となっ ている。そして、既存建築物の中で、中小規模ビルは棟数が圧倒的に多いため、省エネを 実現すれば効果が大きい。そこで本研究は、建物全体の電力を計測しているスマートメー ターからのリアルタイムデータを活用し、パッケージ空調機の省エネ制御を実現する中小 規模ビル用外付けEMSの開発?実装を目的としている。
今後の展望
今後の展望
今年度の研究でCO?濃度が基準値を超えない範囲において、手動で換気量制御の実証実験 を行い、省エネ効果を確認した。今後パッケージ空調機の外付け型の省エネ制御ソフトを 開発し、研究対象ビルで実証実験を実施する予定である。