千田圭佑さんが21st International Conference of Asia Institute of Urban EnvironmentにてBest Presenter Awardを受賞

研究内容
地方都市に属する本スマートコミュニティに実装されている地域エネルギーマネジメントシステム(CEMS)の機能の一つに需要家側空調温度制御がある。これは供給側が需要家側空調機器の設定温度を制御することができるシステムである。本研究では病院施設を対象に行われた実証実験に際し、制御の有無による比較分析を行い制御の機能性?省エネルギー効果を定量的に評価した。

研究目的
本研究では、需要家側空調温度制御の機能性?省エネルギー効果を定量的に評価することを目的としている。本システムのように地域熱供給プラントの供給側が需要家側の空調システムを同時に制御する事例は極めて少なく、先進的であるといえる。そのため、定量的に評価することは本制御の有効性を確認するとともに、今後の新たな省エネルギー施策としても有効であるか評価するという意味でも非常に重要である。

今後の展望
本研究は、地域熱供給プラントの供給側が需要家側の空調システムを制御する先導的な事例の一つとなるとともに、今後の病院施設の快適温熱環境指標の検討と空調制御システム計画?運用に寄与する。また、ここで得られた知見は、AI技術を活用した脱炭素社会実現に大きく寄与すると考えられる。