佐藤史弥さんが計測自動制御学会 システム?情報部門 第37回社会システム部会研究会にて学生賞を受賞

2025/04/09
  • 電子情報システム学科

受賞者
佐藤 史弥 さん(システム理工学部 電子情報システム学科

指導教員

後藤 裕介 准教授(システム理工学部)

学会?大会名
計測自動制御学会 システム?情報部門 第37回社会システム部会研究会


賞名

学生賞

発表題目
マルチレイヤーネットワーク分析を用いた帰属意識向上施策の有効性分析

SATO-Fumiya0407

研究目的

本研究はSNSの繋がりや職場外での交流、業務上の連携などを多層的に捉えるマルチレイヤーネットワーク分析を用い、社員の帰属意識向上を図る施策の有効性を評価しました。職場内での社員同士の複層的な関係性を可視化し、1on1ミーティングなどの人事介入施策を通じて孤立を減らす取り組みを行った結果、帰属意識や心理的安全性が改善されたことを確認できました。

研究内容

本研究の目的は、組織内の複雑な人間関係を多層的に捉えるマルチレイヤーネットワーク分析を用いて、人事課題の把握と施策立案を体系化し、社員の帰属意識を高める有効なアプローチを開発?検証することにあります。

今後の展望

今後はより長期間にわたって分析を行うことで,施策効果の持続性をより正確に捉えた検証や、より多様なレイヤーを用いて分析を行う必要があるほか、分析手法を汎用化し、企業組織だけでなく大学や地域コミュニティなどさまざまな集団にも適用して帰属意識やエンゲージメント向上を支援する可能性が期待されること、またプライバシー保護や倫理的配慮も含めた適切なデータ管理ルールの確立が不可欠であり、結果的に組織内の孤立や疎外感を抱えやすい人材を早期発見してサポートする仕組みづくりに貢献することで、離職率の低下や働きやすい職場環境の実現など、企業や社会全体の健全な発展に寄与できると考えられます。