大井亮太朗さんが第19回 再処理?リサイクル部会セミナーにてポスター賞を受賞

2026/02/12
  • 材料工学専攻

受賞者
大井 亮太朗 さん(材料工学専攻)

指導教員

新井 剛 教授(工学部)

学会?大会名

第19回 再処理?リサイクル部会セミナー

賞名
ポスター賞

発表題目
高レベル放射性廃液からのMA(III)分離における HDEHP含浸吸着材を用いたZr(IV)除去プロセスの検討
OI-Ryotaro
研究内容
火災リスクのあるEDTAを用いずにHLLWからZr(IV)を除去するため、HDEHP含浸吸着材を作製し、その分離性能と硝酸濃度に対するロバスト性を評価した。模擬廃液を用いたカラム試験の結果、硝酸濃度2M~4Mの広範囲においてZr(IV)は吸着材に強固に保持され、回収対象であるLn(III)と明瞭に分離された。これにより、酸濃度変動に影響されない、安全かつ堅牢な新規Zr除去プロセスの有効性を実証した。

研究目的
高レベル放射性廃液(HLLW)からのマイナーアクチノイド(MA)分離プロセスにおいて、分離阻害元素であるジルコニウム(Zr)を除去するために従来使用されている錯形成剤(EDTA)は、再処理施設内での火災リスク要因となっている。本研究は、EDTAを使用しない安全性に優れた分離プロセスの確立を目的とし、HDEHP含浸吸着材を用いたプレカラムによるZr(IV)の選択的除去技術の開発およびその性能評価を行った。

今後の展望
本研究の吸着試験で確認された固化現象に対し、担体の調整や運転条件の最適化による改善を図り、物理的な閉塞懸念のない安定した新規分離フローを構築する。また、実プロセスへの実装を見据え、より広範な条件下での分離性能評価や長期サイクル試験を行い、実用化に向けた技術的な実証を進めていく。