鳥羽拓郎さん、鈴木飛拓さんがTHE ANTIPODES: New Zealand Nature RetreatにてHonourable Mentionを受賞
2026/02/12
- 建築学部
受賞者
鳥羽 拓郎 さん、鈴木 飛拓 さん(ともに建築学部 建築学科 SAコース)
指導教員
原田 真宏 教授(建築学部)
学会?大会名
THE ANTIPODES: New Zealand Nature Retreat
賞名
Honourable Mention
作品名
Möbius Retreat



作品について
メビウス − それは表裏の存在しないトポロジー幾何学的な形態である。 この建築群は、そのメビウスの象徴性を通じて、アンティポデス島の無垢の自然と人間社会という二つの対極的存在を、決して混ざり合うことなくともなお表裏一体として調和する姿として示している。建築は、島の玄関口であるボートの岸壁から、最高地点である Mount Galloway の山頂へと伸びる軸線上に構成される。沿道には Möbius Spa、二つの Möbius Villa、そして山頂の Möbius Observatory が連なる。また、建築ヴォリュームの特質は、矩形の回転/捻転によって構成されている。その形態は曲面でありながら直線の集積によって成り立ち、構造フレームや部材は直線材へと回帰する。この特性は、無人島という限られた条件下、すなわち複雑な三次曲面の施工が容易でない環境において、建築構法を合理化することに寄与している。 これらを繋ぐパノラマ遊歩道は、訪れる者にアンティポデス島の壮大な景観を新たに明らかにし、この一連の建築群は、人間社会の"恣意"を地平線の彼方に置き去りにしながら、大自然や生態系、宇宙との結びつきを通して自己を回復するリトリートとなる。メビウス曲面により日射は効率的に屋根のソーラーパネルへと導かれ、雨水は屋根を流れ落ち、地下に雨水ろ過装置を持つ中庭の水盤へと集められる。 ここでは自然と社会の相反が、メビウスの幾何学に貫かれた建築的秩序として結び合わされている。
今後の展望
今後の展望
原生の自然と人間社会という、本来分かちがたい二つの領域を「メビウスの帯」という永遠の循環の中に描き出す試みが、一つの形として認められたことに深い喜びを感じています。この受賞を糧に、複雑な世界を解釈し、幾何学の秩序を用いて風景と魂が共鳴するような、美しくも新たな建築の地平を追い求めていきたいです。(鳥羽)




