岩田 順敬 非常勤講師が第12回 コンピュータモデリングとシミュレーションの国際会議でベスト?プレゼンテーション賞を受賞

2020/07/13
  • 工学部
【受賞者】
岩田 順敬 非常勤講師(工学部 基礎?教養学群 数学科目)

【学会名】
ICCMS 2020 (The 12th international conference on computer modeling and simulation)
第12回 コンピュータモデリングとシミュレーションの国際会議

【賞名】
Best Presentation Award

【受賞論文】
Numerical scheme based on the spectral method for calculating nonlinear hyperbolic evolution equation
840-1140-iwata

オーストラリアのブリスベンで6月23日から6月25日に開かれた ICCMS2020(The 12th international conference on computer modeling and simulation)でスペクトル法を用いた精密数値計算法をもちいた”無限次元力学系の有限次元表現”に関する論文の発表が評価を受けて、ベスト?プレゼンテーション賞を受賞しました。

この会議はオーストラリア?セントラル。COVID-19の影響を受けて今回はZoomを用いたオンライン開催となりました。クイーンズランド大学がホストとなり、シドニー工科大学、東京理科大学、大連理工大学の協賛によって実現した会議で、参加者も数百名規模で、今回で12回目を迎える計算科学分野で中規模の国際会議です。
 
研究目的は、非線形偏微分方程式によって記述される時間発展を幾何学的に表現する新しい方法の開発です。これまでに開発してきた非線形双曲型偏微分方程式の精密計算法の基本原理についてまず説明しました。本来、非線形偏微分方程式の解は無限次元力学系の一点として表されますが、それを有限次元の幾何学的図形がダイナミックに変形するものとして表現する方法を新たに開発し動画?静止画で示しました。私たちの研究チームで開発しているソリトン伝搬を扱える(=幾何学的な図形表現が行えるほどの)高精度計算スキームを応用して、量子コンピュータの基礎技術開発、幾何学的なシステムの制御?安定性評価に役立てることができるものと期待されます。
  
クライン?ゴルドン方程式の解の幾何学的表現の例:
図1
図2

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