第24回(2019年度)工学教育賞 論文?論説部門を受賞
2020/09/28
- 工学部
【受賞者】山崎敦子教授(情報通信工学科)、椋平淳大阪工業大学教授、織田佐由子客員准教授、井上雅裕教授(電子情報システム学科)、長谷川浩志教授(機械制御システム学科)、間野一則教授(電子情報システム学科)
【賞名】第24回(2019年度)工学教育賞 論文?論説部門
【論文タイトル】Can-Doリストを用いた工学系グローバル?コミュニケーションのアセスメントと調査
【賞名】第24回(2019年度)工学教育賞 論文?論説部門
【論文タイトル】Can-Doリストを用いた工学系グローバル?コミュニケーションのアセスメントと調査

受賞した論文は、山崎教授が2015年に開発した工学分野でのグローバル?コミュニケーションアセスメント指標(Can-doリスト)を用いて行った調査とアセスメントの結果、そして今後のアセスメント手法について論じたものです。多様な環境でのコミュニケーション力を「具体的に何ができるか」の到達レベルで測る国際的指標のCEFRを基に、この指標は開発されています。技術系企業100社の人事担当者調査からの結果では、海外派遣者に求めるコミュニケーション最低レベルはB1(標準的な情報の要点理解と身近な話題での言語産出ができる)ですが、技術関連の言語産出活動に対しては、より高い能力(B2以上:複雑な文の理解や熟達者により近い言語産出ができる)を企業は求めていることが分かりました。グローバルPBLに参加した工学系学生のアセスメント結果では、リーダーシップや多様性対応能力とコミュニケーション到達度は強く関連していますが、外国人に比べて日本人学生の言語産出活動レベルはかなり低いものでした。しかし、グローバルPBL参加後に、話す?聞く?相互通信のレベルの進捗が見られ、グローバル対応言語力の養成、特にアウトプット力養成の教育プログラムが効果的であることが示されました。教育内容によって日本人学生のグローバル?コミュニケーション力の到達度を上げることが可能であり、そのための教育プログラムセスメントが大切です。社会?技術の大きな変革に対応できるコミュニケーション能力養成教育と多面的かつ可変のアセスメント手法の重要性、大学間連携の必要性を本論文で具体的に示すことができた論文となりました。
その結果、グローバル?コミュニケーション能力に関する、分析、アセスメント指標、教育現場での評価、教育プログラムの開発、および効果の検証という一連のPDCAサイクルを実施している点が高く評価され、受賞に値すると認められました。
その結果、グローバル?コミュニケーション能力に関する、分析、アセスメント指標、教育現場での評価、教育プログラムの開発、および効果の検証という一連のPDCAサイクルを実施している点が高く評価され、受賞に値すると認められました。
??
お問い合わせ
芝浦工業大学 企画広報課
〒108-8548 東京都港区芝浦3-9-14(芝浦キャンパス2階)
TEL:03-6722-2900 / FAX:03-6722-2901
E-mail:koho@ow.shibaura-it.ac.jp