金丸 真奈美 さんがICICSE2020 (International Conference on Interdisciplinary Computer Science and Engineering 2020)でBest Paper Award受賞

2020/10/15
  • 機能制御システム専攻
【受賞者】
金丸 真奈美 さん(機能制御システム専攻3年)

【指導教員】
上岡 英史 教授(情報通信工学科)

【学会?大会名】
ICICSE2020 (International Conference on Interdisciplinary Computer Science and Engineering 2020)

【賞名】
Best Paper Award

【発表題目】
Electrode Placement Design for Controlling Perceived Phosphene Positions Based on Electric Field Simulation
(眼内閃光誘発位置制御のための電界シミュレーションに基づいた電極配置設計)




金丸真奈美840-1140
【研究目的】
本来視覚障碍者は視覚情報を認識できないため、一般的に歩行支援システムには他の感覚が使用されます。しかしながら他の感覚を阻害せず歩行支援を行うため本研究では視覚を使用することを目指し、まずは「眼内閃光」と呼ばれる、閃光を使用しています。視覚経路に電気刺激を与えることで閃光を認識する現象ですので視覚障碍者に対しても視覚情報を提示することができます。この現象を利用して歩行支援を実現するために眼内閃光を意図した位置に提示する手法を明らかにすることが本研究の目的です。

【研究内容】
眼球を刺激する電極位置によって眼内閃光の提示位置が変化することが先行研究により明らかになっていましたが、電極位置と眼内閃光の提示位置の対応関係には不明瞭な点も見受けられていました。本研究ではシミュレーションによって各電極配置使用時の眼球表面の電界値の推移を算出し、意図した領域を刺激することを可能とする電極配置を明らかにしました。

【今後の展望】
眼内閃光を利用した歩行支援システムの実現において最も重要なことは、正確に眼内閃光を意図した位置に提示することです。従って眼内閃光の発生メカニズムに従って意図した領域を刺激する手法を確立することは必要不可欠であると考えられます。今後は実験において、本研究で明らかにした電極配置の有効性を実証し、眼内閃光を利用した歩行支援システム実現を目指したいと考えています。



お問い合わせ


芝浦工業大学 企画広報課

〒135-8548 東京都江東区豊洲3-7-5(豊洲キャンパス本部棟2階)

TEL:03-5859-7070 / FAX:03-5859-7071

E-mail:koho@ow.shibaura-it.ac.jp