佐南 恒佑 さんが日本溶射学会誌 溶射で論文賞を受賞
2020/11/16
- 材料工学専攻
【受賞者】
佐南 恒佑 さん(材料工学専攻2年)
【指導教員】
湯本 敦史 教授(材料工学科)
【学会?大会名】
日本溶射学会誌 溶射
【賞名】
論文賞
【発表題目】
ナノインデンテーション法によるアルミナ溶射皮膜の機械特性の統計的評価
佐南 恒佑 さん(材料工学専攻2年)
【指導教員】
湯本 敦史 教授(材料工学科)
【学会?大会名】
日本溶射学会誌 溶射
【賞名】
論文賞
【発表題目】
ナノインデンテーション法によるアルミナ溶射皮膜の機械特性の統計的評価
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近年、セラミックスをコーティングする手法として微粒子を用いた溶射法が注目されています。
微粒子を用いることにより均一で微細な組織構造が得られるようになってきましたが、
その機械特性の評価が十分に行われていませんでした。
そこで、本研究では、ナノインデンテーション法を用いたコーティングの
新たな機械特性評価手法の開発に取り組みました。
【研究内容】
溶射法で堆積したセラミックコーティングについて、
ナノインデンテーション法を用いて評価したところ、
アルミナ皮膜においても溶融相、未溶融相を反映した機械特性分布が得られることがわかりました。
このことは、微粒子を用いた溶射プロセスの機械特性評価に
ナノインデンテーション法が有用であることを示唆しています。
【今後の展望】
ハイブリッドエアロゾルデポジション法や超音速フリージェットPVD法など
最近注目されているセラミックコーティングプロセスの
機械特性評価に本測定手法を応用することで、
従来の溶射プロセスに対するこれら新規プロセスの特長を明らかにしていきます。
セラミックコーティングに関する機械特性データを蓄積していくことにより、
製品のシステム設計の段階でコーティング技術を検討することが可能になり、
新製品を生み出すまでの設計試作サイクルを短縮することができるようになると考えています。
本研究は、国立研究開発法人産業技術総合研究所において
篠田健太郎博士のご指導のもと行われました。
写真は共著者の皆様です。
左:明渡 純 博士
中:佐南 恒佑 さん
右:篠田 健太郎 博士
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