新井 佑 さんが第64回日本薬学会関東支部大会で参加者相互推薦型 優秀ポスター発表賞を受賞
2020/11/24
- システム理工学専攻
【受賞者】
新井 佑 さん(システム理工学専攻1年)
【指導教員】
廣田 佳久 准教授(生命科学科)
【学会?大会名】
第64回日本薬学会関東支部大会
【賞名】
参加者相互推薦型 優秀ポスター発表賞
【発表題目】
新規白金誘導体によるアンドロゲン受容体を介した
前立腺がん細胞に対する増殖抑制効果の評価
新井 佑 さん(システム理工学専攻1年)
【指導教員】
廣田 佳久 准教授(生命科学科)
【学会?大会名】
第64回日本薬学会関東支部大会
【賞名】
参加者相互推薦型 優秀ポスター発表賞
【発表題目】
新規白金誘導体によるアンドロゲン受容体を介した
前立腺がん細胞に対する増殖抑制効果の評価
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前立腺がんは、本邦の男性がん罹患者数で第1位であり、世界中で罹患者数が増加しています。
本研究では、白金制がん剤を用いた前立腺がんの化学療法薬に着目しました。
白金制がん剤は抗がん剤の創成期から使用されている歴史の長い薬であり、治療効果が高いことが分かっていますが、様々な副作用が問題視されています。
そこで本研究では高い抗がん効果を有しつつ、副作用の低減を図った新規白金制がん剤を用い、抗がん作用の発揮メカニズムの解明を目指しました。
【研究内容】
我々のこれまでの検討から、新規白金制がん剤は男性ホルモン受容体(アンドロゲン受容体)を介して抗がん作用を示すことを見い出しています。
そこで、16種類の新規白金制がん剤および臨床で使用されているシスプラチンを用いて、ARを介した抗がん作用を評価しました。
その結果、新規白金制がん剤はシスプラチンでは認められないARを介した抗がん作用を示すことが分かりました。
【今後の展望】
本研究から、新規白金制がん剤がアンドロゲン受容体を介して作用を発揮することが考えられるため、
今後はアンドロゲン受容体を標的とした抗がん作用が強く、副作用の少ない新たな白金制がん剤の開発の一助になります。
本研究が完成すれば将来的な前立腺がんの新たな治療法の一助となり、前立腺がん患者数の低下に繋がることが期待されます。
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