佐野 翔 さんが第64回日本薬学会関東支部大会で参加者相互推薦型 優秀口頭発表賞を受賞

2020/11/24
  • システム理工学専攻
【受賞者】
佐野 翔 さん(システム理工学専攻2年)

【指導教員】
廣田 佳久 准教授(生命科学科)

【学会?大会名】
第64回日本薬学会関東支部大会

【賞名】
参加者相互推薦型 優秀口頭発表賞

【発表題目】
コレステロール代謝を調節する
ビタミンK変換酵素UBIAD1の発現制御機構
2個目本文
【研究目的】
ビタミンK変換酵素UBIAD1は、生体内においてコレステロール合成に重要なメバロン酸代謝経路の鍵酵素である
HMGCRと共に存在し、コレステロール合成を調節することが最近報告されています。
そこで本研究では、UBIAD1遺伝子の発現調節を介したコレステロール合成機構への影響を評価しました。

【研究内容】
我々はPARP-1やその活性化剤が、UBIAD1タンパク質量を増加させることを見出しました。
また、UBIAD1タンパク質量が増加しHMGCRタンパク質量が増加したため、PARP-1がUBIAD1を介してコレステロール合成を促進する可能性が示唆されました。

【今後の展望】
本研究より、我々はPARP-1がUBIAD1を介してHMGCRによるコレステロール合成を促進する可能性を見出しました。
これまでに脂質代謝制御に対するコレステロール等の関与は報告されてきましたが、
ビタミンKなどの非ステロールが脂質代謝をどのように制御するかは明らかではありませんでした。
本研究の結果から、今後は脂質代謝制御に対するビタミンK変換酵素UBIAD1の関与を研究することで、
ビタミンKを介した脂質制御機構を明らかにしていきたいです。

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