長嶋 一輝 さんがエコデザイン?プロダクツ&サ-ビスシンポジウム2020でベストポスター賞を受賞

2020/12/10
  • 理工学研究科
【受賞者】
長嶋 一輝 さん(材料工学専攻1年)

【指導教員】
新井 剛 教授(材料工学科)

【学会?大会名】
エコデザイン?プロダクツ&サ-ビスシンポジウム2020

【賞名】
ベストポスター賞

【発表題目】
「TPEN-[C4mim][Tf2N]混合抽出相を用いた硫酸水溶液中におけるCo(II), Ni(II),Mn(II)の協同効果を伴う抽出挙動」
本文
【研究目的】
金属リサイクルプロセスには溶媒抽出法が用いられています。
溶媒抽出法は可燃性、揮発性などの特徴を持つ有機溶媒が大量に使用されるため、環境への悪影響が懸念されています。
この問題を解決するために有機溶媒の代替として難燃性、不揮発性などの特徴を持つイオン液体を提案しました。
イオン液体の使用により環境負荷の低い金属リサイクルプロセスを構築されることが期待されます。
本研究はイオン液体である[C4min][Tf2N]と抽出剤であるTPENを組み合わせた混合抽出相であるTPEN-[C4min][Tf2N]を用いて、
硫酸水溶液に混合されたCo(II), Ni(II), Mn(II)の分離?回収を目的とし、実験を行ないました。

【研究内容】
?TPEN-[C4mim][Tf2N]を用いた, Co(II), Ni(II), Mn(II)の良好な抽出が確認されました。
?TPEN-[C4mim][Tf2N]を用いた抽出操作において,Co(II),Ni(II)とMn(II)の群分離の
 可能性が示されました。
?H2SO4を用いた逆抽出操作においてCo(II), Ni(II)の分離の可能性が示されました。

【今後の展望】
イオン液体は有機溶媒と比べ、コストが掛かることが課題となっています。
有機溶媒とイオン液体の価格比は約1 : 100となっており、また製造会社も少なくなっています。
しかし、イオン液体には有機溶媒と比べ、特異な抽出挙動を示すことからコスト以上の成果が期待されるため、
今後イオン液体に関する研究は増えてゆくと考えられます。

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