堤田 耕平さんが一般社団法人 日本塑性加工学会 医療材料加工分科会 第4回研究会にて奨励賞を受賞

2021/10/19
  • 機械工学専攻
【受賞者】
堤田 耕平 さん(機械工学専攻2年)

【指導教員】
吉原 正一郎 教授(デザイン工学科)

【学会?大会名】
一般社団法人 日本塑性加工学会 医療材料加工分科会
第4回研究会 「若手学生が挑む医療材料加工分野への展開」

【賞名】
奨励賞

【発表題目】
純マグネシウム円管の腐食挙動に及ぼす
高粘性培地流れの影響
受賞本文写真_堤田さん
【研究目的】
本研究は、マグネシウム合金ステント(血管が狭くなった際に使用される医療機器)の実用化を最終目的としています。ステントの材料にマグネシウムを使用する利点は、極めて腐食しやすく、血管を拡張しながら体内に吸収されるため、摘出手術が不要であることです。また、必須元素であるため、 体内に吸収されても無害であることも挙げられます。しかし、あまりに早く血管内で消滅してしまうため、実用化には腐食速度の制御が課題となります。そのため、ステントの設計には安全面への考慮はもちろん、①マグネシウムが有する特性に依存する影響、②腐食の要因となる血液の特性(流速、粘性、塩類、タンパク質等)の影響の調査が不可欠です。

【研究内容】
発表では、腐食液に3条件の粘性を持たせて、流動環境下での腐食実験を行いました。また、数値流体解析(CFD)を援用して、流体の粘性にも依存する壁面せん断応力を調査しました。腐食実験とCFDの両面から、流体の粘性が純マグネシウムの腐食挙動に及ぼす影響を考察しました。

【今後の展望】
今後は下記2点を検討しています。
  1. 血管内でのステントの拡張動作による残留応力およびひずみが腐食挙動に与える影響を調査する。
   2. CFDを用いて、血流による壁面せん断応力の影響を受けにくいステントの形状を設計、検証する。

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