伊藤 駆さんが日本建築仕上学会より修士論文賞を受賞
2022/03/23
- 建設工学専攻
【受賞者】
伊藤 駆 さん(建設工学専攻2年)
【指導教員】
濱崎 仁 教授(建築学科)
【学会名】
2022年 日本建築仕上学会
【賞名】
修士論文賞
【発表題目】
外装用石材の耐凍害性の評価および凍害予防方法の検討
伊藤 駆 さん(建設工学専攻2年)
【指導教員】
濱崎 仁 教授(建築学科)
【学会名】
2022年 日本建築仕上学会
【賞名】
修士論文賞
【発表題目】
外装用石材の耐凍害性の評価および凍害予防方法の検討
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日本国内のみならず世界中に数多くの石材を用いた歴史的建造物が存在する。しかし、近年では、主に耐震性の低さから構造部材として使用される機会は減少している。その一方で、石材独特の高級感などを理由として、内装材だけでなく外装材としても使用されており、その様な場合には、環境要因を考慮した石材の劣化対策が必要である。石材の劣化にはいくつかの要因と現象が考えられるが、特に寒冷地における凍害劣化に着目し、外観変化を極力抑えた最適な予防方法の検討を目的とした。
【研究内容】
外観変化を極力抑えた凍害劣化の予防方法について、親水性樹脂を含浸させる方法に着目し、歴史的建造物の保存を考慮し外観変化を含め、石材における石種や表面性状の違いによる耐凍害性を、3Dスキャナを用いて三次元的に評価を行い、石材への最適な予防法を検討した。約16年間屋外で暴露した浸透性吸水防止材の性能や残存成分の評価および、浸透性吸水防止材を塗布したモルタル板を1000時間促進劣化させた後の性能変化を分析、考察しました。
【今後の展望】
浸透性樹脂を用いた予防方法について、石材の細孔径分布を考慮したモデル化を行い、体積膨張率とヤング率の結果を用いて解析することにより、石材の石種や空隙性状に応じた最適な予防方法を提案できると考えられる。
お問い合わせ
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