小林 弘暉さんが2022年電気化学会北陸支部春季大会でトライアル講演 優秀発表賞を受賞
2022/06/28
- 応用化学専攻
【受賞者】
小林 弘暉さん(応用化学専攻)
【指導教員】
正留 隆 教授(応用化学科)
【大会名】
2022年電気化学会北陸支部春季大会
【発表題目】
イオン電極検出器を用いるビスフェノールAのシーケンシャルインジェクション分析
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ビスフェノールA(BPA)はエポキシ樹脂などに使用される内分泌かく乱化学物質の一つです。本研究ではシーケンシャルインジェクション分析 (SIA)法を用いた新規のBPAの分析法を検討します。 SIA法はパーソナルコンピューター(PC)によって完全に制御されたシリンジポンプと6方バルブを用いて試薬および試料溶液をホールディングコイル内で反応させ、生成物を検出器に送液して測定を行う自動分析法です。
また、イオン選択性電極(ISE)は定量対象のイオンに高選択性を有する電気化学分析法であり、 操作が簡便で着色試料にも適用できるなどの優れた特徴を持っています。 そこで本研究ではSIA法とISE法を組み合わせた新規BPAの定量法の開発を目的としています。
【研究内容】
セファロースビーズカラムに抗BPA抗体を固定化し、BPAと酵素であるHRP(西洋わさびペルオキシターゼ)標識済みBPA(BPA-HRP)複合体の混合溶液を送液し、BPA濃度が0ppbから25ppbの濃度域において高感度な測定を行うことができました。
【今後の展望】
従来のBPAの定量法として用いられているガスクロマトグラフィー法(GC-MS)においては0.1ppbまでの定量下限を測れるとされており、本研究でもGC-MSに匹敵する測定精度を実現することが今後の課題となります。
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