大橋 裕太郎 准教授が日本工学教育協会で工学教育賞 奨励部門を受賞

2022/09/27
  • 情報通信工学科

【受賞者】
大橋 裕太郎 准教授(情報通信工学科)


【大会名】
日本工学教育協会

【賞名】
2021年度(第26回)工学教育賞 奨励部門

【発表題目】
情報処理工学教育分野における教育研究手法の提案

20220926_大橋先生
【研究目的?内容】
情報やメディアについての教育(情報?メディア教育)は情報通信技術の発展、それぞれの時代の考え方や価値観の移り変わりとともに変化し続けています。さらに内容が高度化?複雑化することで評価が難しいという問題があります。そこで、テストやアンケート評価とは異なる新たな評価指標を提案しました。具体的には、特に活動の評価が難しいサービスラーニング*1を取り入れた授業科目において、学生と協働しながら学生の活動内容を洗い出し、学生が活動を振り返り自己評価をするためのルーブリック*2を策定したり、学生の活動を支援するためのハンドブックを作成したりしました。
※1 サービスラーニング…教育の一環として一定の期間地域のニーズ等を踏まえた社会奉仕活動を体験することによって、それまで知識として学んできたことを実際のサービス体験に活かし、また実際のサービス体験から自分の学問的取組や進路について新たな視野を得る教育プログラムの総称。
※2 ルーブリック…特定の成果物や活動を評価したり到達度を測ったりするために用いる、評価基準を表やマトリクス形式で段階的に記したもの。

【今後の展望】
教育には評価できる側面と、評価できない?あるいは評価しにくい側面があります。自主性や主体性が重視される昨今の教育では、評価が煙たがられることがよくあります。しかし、誰もが成長できるような仕組みづくりには、ある程度明確な評価が必要と言えるでしょう。(例えば、「自由に絵を描いていいよ」と言われて絵を描いても、何の評価も得られないのであれば、個人の努力による成長には限界があるでしょう)個人の創造性を最大限に伸ばしながら的確に評価をしていけるような情報?メディア教育、あるいは工学教育はどのようにあるべきでしょうか。このあたりを掘り下げていけたらと考えています。

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