松井 綾佑さんが第51回複素環化学討論会で学生ポスター発表賞を受賞
2022/10/11
- 応用化学専攻
【受賞者】
松井 綾佑さん(応用化学専攻 修士2年)
【指導教員】
北川理 教授(応用化学科)
【大会名】
第51回複素環化学討論会
【賞名】
学生ポスター発表賞
【発表題目】
炭素-窒素軸不斉キナゾリンチオンで観察されたキラリティー依存型ハロゲン結合
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GABAアゴニスト活性(精神安定作用)を有するキナゾリノン誘導体(ハロゲン原子を有する含窒素複素環有機化合物)の中には、右手と左手のように鏡像と実像の関係にあってこれらが重なり合わない分子(キラル分子)が存在します。私の研究の目的は、キラルなキナゾリノン誘導体の結晶中での会合状態を解明することです。
【研究内容】
結晶中において,キナゾリノン誘導体同士はハロゲン結合(分子間力の一種)によって会合していることを見出しました。さらに、右手型キナゾリノン結晶とラセミ体キナゾリノン(右手型および左手型キナゾリノンの1:1混合物)結晶では、ハロゲン結合の様式が大きく異なることも明らかしにしました。
【今後の展望】
キナゾリノンの会合状態は薬理活性に大きく関わると考えられ、ここで得られた結果は創薬化学において有用な知見を提供すると考えられます。今後は、右手型とラセミ体でハロゲン結合の様式が大きく異なる理由を解明する所存です。
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