松浦 黎さんが第60回日本人工臓器学会大会で萌芽研究ポスターセッション 優秀賞を受賞

2022/11/12
  • システム理工学専攻




【受賞者】
松浦 黎さん(理工学研究科 システム理工学専攻 2年)


【指導教員】
中村奈緒子 准教授(生命科学科) 

【大会名】
第60回日本人工臓器学会大会

【賞名】
萌芽研究ポスターセッション優秀賞

【発表題目】
腎臓再構築に向けた腎臓再構築の細胞マトリクス残存性の影響






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【研究目的】
腎臓移植にはドナー不足や免疫拒絶反応の課題があります。そこで、細胞成分を除去した脱細胞化腎臓を用い、腎不全患者自身の細胞で再生腎臓を作製することでこの課題を解決できると考えました。本研究では細胞接着に寄与する細胞外マトリクス(ECM)を多く保持した脱細胞化腎臓の作製を目指しました。また、ECM残存性による細胞接着性および局在への影響を明らかにすることを目的としました。

 【研究内容】
従来の脱細胞化法に高静水圧印加を併用することでECMを残存させた脱細胞化腎臓を作製できました。作製したECM残存性の異なる脱細胞化腎臓に血管内皮細胞を播種した結果、ECM残存性の差によって細胞接着数や細胞接着部位が異なることが明らかになりました。
 
【今後の展望】
本研究の技術を応用することで腎不全の治療に貢献できると考えられます。今後の展望としては、細胞接着性の良好な条件で腎臓再構築に必要な種々の細胞を播種し、臓器培養をしたいと考えています。

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