野本祐希 さんが日本微生物生態学会?日本微生物生態学会 第35回大会で優秀ポスター賞を受賞
2022/12/06
- システム理工学専攻
【受賞者】
野本祐希さん(システム理工学専攻2年)
【指導教員】
布施博之教授(生命科学科)
【学会?大会名】
日本微生物生態学会?日本微生物生態学会 第35回大会
【賞名】
優秀ポスター賞
【発表題目】
活性汚泥における捕食性細菌群の制御の試み
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廃水処理施設の大きな課題は廃水処理に伴って増える微生物で、増えすぎた微生物は廃棄物として処理されますが、その量は国内産業廃棄物の2割にもおよび莫大な処理費用がかかっています。我々は、活性汚泥の中に棲む捕食性細菌(他の細菌を食べる細菌)に注目しており、これを中心とした微生物間相互作用を制御することで、微生物廃棄物を減容することを目指しています。
【研究内容】
活性汚泥を栄養無しで培養すると、ある捕食性細菌が増加すること、そしてその捕食性細菌の増加を抑制?促進する無機物が存在することが判明しました。また、外部から別の捕食性細菌を加えると、加えた細菌は定着しないものの、活性汚泥内の捕食性細菌と競合が起き、その結果として活性汚泥内に存在する他の細菌の増加を助ける効果がありました。
【今後の展望】
活性汚泥の問題点である、処理不良、廃棄コストの削減に貢献できる可能性があります。今後は外部から加える捕食性細菌種を変えることによって、より高い汚泥削減効果を持つ細菌を探索する予定です。
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