規模拡大!女子高校生サマーインターンシップ2023を開催しました

2024/01/05
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  • 教育

2023年7月31日から8月5日までの6日間、芝浦工業大学で女子高校生を対象としたインターンシップを開催しました。協定を結んでいる女子校を中心に昨年の約2倍となる6校56人の女子高校生(一部中学生を含む)が集まり、それぞれの希望をもとに23の研究室に分かれて研究しました。

 
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はじめに、新井アドミッションセンター長より「油にまみれてものづくりをするだけの工学のイメージは変わってきており、工学はモノづくりからことづくりへと大きく変わろうとしています。ジェンダーバイアスのない、女性が参加しやすい機会を積極的に実施していく必要があると、芝浦工業大学は考えています。まずは、みなさんこのインターンシップをリラックスして楽しんでください」と、OECD諸国における理工学分野での女性率が36か国中最下位であることに言及しながら、理工学を好きになってもらいたいと開会の挨拶がありました。

 
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参加者がそれぞれ各研究室に分かれて、専門分野のテーマ設定から研究、発表までを行いました。
マテリアルデザイン研究室では「強いコンクリートをつくる」というテーマで、様々な材料を混ぜて実験を行いました。「料理では卵をつなぎとして使うことが多い」ということで卵を入れたり、水の代わりに牛乳やアルコールを入れて比較し、担当した教員からも「新鮮な発想で我々ではなかなか思いつかない」と感想を述べました。

ソフトウェアデザイン研究室では、ChatGPTを用いたペアプログラミングで、図書館の本の貸し出しシステムを制作しました。「ChatGPTは確率モデルなので、その情報だけをあてにするのは危険だと研究を通じて理解できた」など感想が上がり、高いレベルでの学びにつながりました。また担当したTAからは「社会的にも新しい技術に対してしっかり学び、疑問点はよく質問が出て理解を深めてくれたことに、楽しく指導できました」との声がありました。

参加者からは、「はじめはTA(教育補助の大学生)に会うのも緊張した」「高校では体験できない実践的な学びができた」「研究は社会とつながっていると実感できた、今の学びも社会のためになるということがモチベーションにつながる」「はじめは3日でも長いと思っていたけれど、今は2週間くらいやりたかったと思いした」「実際の大学生に大学生活や大学の学びをたくさん聞くことができた」など、感想が聞かれました。

引率された山脇学園中学校?高等学校の高桑先生からは、「大学とは研究するところだけれど、やりたい研究はやってみないとわからないところがあります。成果を出すような研究をするということは3日間ではできなかったと思いますが、モノの見え方は変わったのではないでしょうか。進路選択の際の新しい分野発見にもつながったと思います。まずは、残りの高校生活における学びの動機付けにしていってもらいたい」と、これからの期待を伝えました。

 
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