小口名誉学長が自動車殿堂入り

2023/11/14
  • お知らせ

 20231114日、学士会館にて日本自動車殿堂表彰式が行われ、小口泰平名誉学長が日本自動車殿堂の表彰を受けました。
 人と車の運転制御メカニズムの解明に尽力し、世界で高く評価された横運動走行試験台の開発、四輪操舵理論の確立と実用化への貢献とともに、安全運転教育理論の構築とその講演活動、そして多くの後進や技術者を育成されたことを評価されての殿堂入りとなりました。

 
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 小口泰平名誉学長は1963年から本学で教鞭をとり、人自動車系の安全研究に携わってきました。1974年に研究室で開発した「横運動走行試験台」は当時、VW社ダイナミックシミュレータ、GMドライビング装置とともに、世界三大装置として評価されました。小口名誉学長は、「安全の研究はより広く速やかに活用されることを願い、特許は取得せず全て公開」を基本的信念としていました。

 前後輪操舵制御方式を4輪操舵「4WS:Four Wheel Steering」と名付け本田技術研究所と共同研究を開始、走行実験が行われました。1987年には世界初の4WS搭載車が発売され、その後4輪操舵理論は、自動運転の実用化にも生かされています。

1991年のシステム工学部創設に尽力され、システム工学部長に就任。1997年から2000年まで本学学長を務められました。

 

日本自動車殿堂とは
日本自動車殿堂 JAHFA

日本における自動車産業?学術?文化などの発展に寄与し、豊かな自動車社会の構築に貢献した人々の偉業を讃え、殿堂入りとして顕彰し、永く後世に伝承してゆく活動を行っている。