藤澤悠介さんがせんだいデザインリーグ2024 卒業設計日本一決定戦で最優秀賞を受賞
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受賞者
藤澤 悠介 さん(建築学科4年*)
指導教員
佐藤 宏亮 教授(建築学科)
学会?大会名
せんだいデザインリーグ2024 卒業設計日本一決定戦
賞名
日本一(最優秀賞)
発表題目
母、或イハ街 -守られながらも開かれた母子寮の提案-
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研究内容
長野県松本市内の商店街に接する駐車場の敷地や介護福祉施設などを活用し、城下町都市が有する有機的なシステムや場所を読み解きながら、閉鎖的な在り方を改善した母子生活支援施設の整備について提案しました。地域住民を庇などで敷地内に呼び込み、裏側にある公民館や親水広場へと導きつつ、母子が利用する就労継続支援施設や住居地域住民の同線と分けて配置することで、地域や自然い母子を見守れる空間などを構築しました。
受賞の感想
私の卒業設計の内容は、気を衒った手法や造形をしているわけではないので、正直なところファイナリストとして選ばれるということ自体、予想もしていませんでした。その上で、日本一というあまりにも大きい賞をいただいてしまったことに対して、審査員の方々が議論をしている間は、頭が真っ白になっていました。しかし、目立つ模型や面白い手法を用いた提案に限らず、作品としての完成度やテーマに対して真摯に応答するという点を評価していただけたことに対しては、嬉しく思うとともに、建築の形が持っている力を信じてコツコツ設計を進めていて良かったと感じました。
今後の展望
卒業設計の内容をさらに都市的な課題と結びつけて考えていきたいと思っています。設計のタイトルを「母、或イハ街」としているのは、社会から孤立している母子世帯に対して、母親だけが子育てを担うのではなく、周辺の街全体が一体となって見守っていける環境を作り出すことを目指しています。その際に、現代日本におけるどんどん物を所有していく父系社会的な考えではなく、母系社会的な都市や、街全体が母的存在となるような社会構造とはどのようなものなのかなどを考えていきたいです。
藤澤さんは本功績が認められ、2023年度学位記授与式にて「SIT賞」を受賞しました。
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