「豊洲みらいプロジェクト」が開催されました
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2月23日(金)、豊洲キャンパスにて「豊洲みらいプロジェクト」が開催されました。本イベントは、芝浦工業大学と豊洲エリアに本社を置く企業が2019年から共同開催し、「未来の科学技術を支える青少年の育成に資する教育プログラム」として地域の子どもたち向けに講座を開講しています。今回、各企業のスタッフ、学生含め総勢400名が参加し、会場は賑わう子どもたちの声で包まれました。
本学のほか、株式会社IHI、SCSK株式会社、マルハニチロ株式会社がそれぞれの企業の特色を生かしたワークショップを開講し、本学からは磐田朋子副学長のエネルギー?システム工学研究室が参加しました。「人間すごろくで楽しく学ぼう~エネルギーと環境の世界~」をテーマに、参加者たちは環境に配慮した暮らしについて親子で身体を動かしながら学んでいました。参加者からは、「地球にやさしい行動が分かったので、気をつけていきたい」、「親でも初めて聞いた知識があり、勉強になった」などの感想が寄せられました。
また、会場には藤田吾郎教授の電力システム研究室のブースも出展し、子どもたちは自転車を漕いで模型列車を走らせるゲームを通じてエネルギーを生み出す仕組みについて学んでいました。イベントの最後には本学公式マスコットキャラクターのテクしばくんも登場し、参加者たちと記念撮影をする様子がみられました。
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■開講講座
「人間すごろくで楽しく学ぼう~エネルギーと環境の世界~」(芝浦工業大学?磐田朋子研究室)
すごろくを通じて環境への負荷が小さいエネルギーや暮らし方について学ぶ講座。
身近におけるエネルギーに関するクイズや風船を運ぶミニゲームなどで親子で身体を動かしながら学ぶ姿がみられました。
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「IHIものづくり教室」(株式会社IHI)
「宇宙を感じよう」をテーマに、真空の仕組みについて学ぶほか、ロケットや宇宙人のオリジナルキャンドルを作成する講座。
真空の力を使ってお菓子の入ったコップを落とさないよう慎重に運びながら、宇宙の不思議を体感していました。
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「ミニCAMP クリケットワークショップ」(SCSK株式会社)
乾電池式の小さなコンピューター「クリケット」と、モーターやスピーカー、身近な材料を組み合わせて「豊洲に住んでいる生き物」を創作する講座。各チームで協力しながらプログラムと工作を進め、講座の最後に行われた発表会ではチームごとにこだわりの詰まった作品を紹介しました。
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「思い出缶詰づくり」(マルハニチロ株式会社)
缶詰の巻き締め体験をしながら、缶詰の知識や秘密について学ぶ講座。
缶詰に手紙やメッセージのほか、思い思いの写真や小物などを一緒に入れて、未来へのタイムカプセルを作りました。
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芝浦工業大学副学長 磐田朋子教授 コメント
参加者の中には、あまり知識はないけれど環境やエネルギーについて少し興味があるというお子さんも多くいらしたので、そういった層にもしっかりと内容が伝わる難易度でイベントができたと思います。はじめは緊張している様子のお子さんもいましたが、すごろくの合間に身体を動かすアクティビティを入れたことで緊張もほぐれ、最後はみんな元気に笑顔で終わることができました。
今回もそうですが、イベントの進行は基本的には研究室の学生たちに一任しています。環境システム学科の学生は、1年生から学外で子どもたちや地域の方々と触れ合う活動をしてきています。そのため、イベントを盛り上げるにはどうすればよいか、子どもたちが楽しめる難易度はどのくらいか、改善を図りながらそのノウハウを蓄積してきました。1つ振り返りとしては、イベントが終わって自宅に帰ってからするべき行動がもう少しクリアになる内容にできればより良かったです。このように、イベントを行うたびに毎回収穫があるので、今後もさまざまな学年に対応したバリエーション豊かなゲームを展開していきたいです。
地域連携?生涯学習センター長 山本創太教授 コメント
本イベントの目的は、子どもたちに想像力を発揮してもらい、未来に希望を持ってもらう場所を提供することです。今回、ほかの企業様と同じフロアで並んでイベントを実施できたことで、会場の盛り上がりをより一層感じることができました。どの講座も子どものサポートをしつつも、自主性?自発性に配慮している点、そして子どもの能力の発達を応援するような仕組みづくりがされており、大変参考になりました。
これまで、子ども向けのワークショップは「STEAM」(Science,Technology,Engineering ,Art,Mathematics) をキーワードに多様な展開をしてきました。今後は大人向けの講座についても、地域の方のニーズを把握し、知っていて役立つ、興味深いと感じるようなものを企画していきたいと思っています。