第9回 芝浦ビジネスモデルコンペティション ファイナルステージを開催

9月29日、第9回芝浦ビジネスモデルコンペティション（SBMC）のファイナルステージが豊洲キャンパスで開催され、応募総数65チームの中から、書類選考?セミファイナルを通過した8チームが出場しました。

開会の挨拶では、SBMC実行委員長である中村副学長より、「授業?研究?サークル活動や進学?就活など日頃の活動に加えて、SBMCに参加し、世の中に貢献する新規事業を考えるというチャレンジングなことに取り組んでいる皆さんは、これからの人生に役立つ貴重な経験と財産を得ている」と、参加者の努力に敬意を表したメッセージが送られました。ファイナルステージは、各チーム5分のプレゼンテーションと7分の質疑応答。どのチームも初めは少し緊張が見えましたが、次第に身振り手振りも大きくなり、自信を持って力強くプレゼンテーションを行いました。中には、自らの事業計画をより理解してもらうために、製品のプロトタイプやデモンストレーションを披露するチームも見られました。質疑応答では、審査員から鋭い質問や賞賛のコメントが飛び交い、会場は白熱した空気に包まれました。

また、ゲスト講演として、TKW M&A ファイナンス会計税務事務所の高桑昌也氏に「起業から軌道に乗せるためのポイント」というテーマで、経験談を交えながらお話いただきました。講演の冒頭では、各チームの発表についてコメントやアドバイスが述べられ、第一線で活躍される方からのお話に学生や生徒たちは真剣に耳を傾けました。

表彰式では、最優秀賞に「CNF（セルロースナノファイバー）を用いた親子で使える日焼け止め」というビジネスプランを提案したPyridinic4（ピリジニックフォー）が選出されました。Pyridinic4は、セルロースナノファイバーという可能性を秘めた材料に目をつけ、日焼け止めという使い方だけでなく、将来的には工業面での活用も視野に入れている点が評価されました。受賞したメンバーは「私たちの持っている技術が認められたということを実感できたので、今日をスタートとしてまた新たに一歩ずつ進んでいきたい」「今後は、企業のつながりから始めると同時に、私たちの技術をもっと一般の方に活用できるように日々研究を進めていく」と、喜びと今後の展開についてコメントしました。
優秀賞には、SMAP（Secure Management APplication）とオシロビジョンの２チームが選出されました。SMAP（Secure Management APplication）は、「フェイク情報に惑わされない安心安全情報社会の実現」、オシロビジョンは、「通信学校生向けVR科学実験室」というビジネスプランを提案しました。両チームには、「今回の受賞がゴールではなく、引き続き自身のビジネスプランを発展させていって欲しい」と今後の展望に期待を込めたメッセージが送られました。

表彰式終了後は、審査員、スポンサー企業各社、学内関係者と入賞者によるネットワーキングが行なわれ、会場となったホワイエは、受賞者とスポンサー企業との熱心な会話や、異なるチーム間での情報交換など、活発な交流の声で満ちていました。SBMC実行委員会は、多様なフォローアッププログラムを用意し、入賞者たちの今後のアントレプレナーシップ活動を継続的に支援していきます。