芝浦工業大学地域共創基盤研究センターによる種子島ラボ「ふらっとふるた」の開所式が鹿児島県西之表市で開催

2024/12/02
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ラボの様子


芝浦工業大学の地域共創基盤研究センターが、鹿児島県西之表市にサテライトの研究室を開設し、その開所式と愛称の発表が1130()に行われました。

 式では本学の関係者および西之表市 八板俊輔市長、西之表市古田校区 窪田良二校区長らが出席し、芝浦工業大学地域共創基盤研究センター長 栗島英明教授から開所の経緯と目的に関する説明がありました。


テープカットテープカットの様子(手前から西之表市 八板俊輔市長、芝浦工業大学 栗島教授、西之表市古田校区 窪田良二校区長)
記念写真「ふらっとふるた」前で記念撮影
市長挨拶

八板俊輔市長 挨拶
栗島挨拶栗島教授 挨拶

種子島研究室設立の背景?目的

 

芝浦工業大学と西之表市は、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、JST)「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に東京大学未来ビジョン研究センターが幹事として採択された「ビヨンド?”ゼロカーボン”を目指す”Co-JUNKAN”プラットフォーム研究拠点」に参画し、様々な活動を行っています。

この拠点では、地域の持続的な発展のために、ネットゼロカーボンへの取り組みを、地域の環境?生態系、食料生産、雇用、伝統?文化の発展など地域の豊かさに繋げられるような社会実装を可能とする方法論を開発しています。

種子島においても、地域交通の電動化や地域の主産業での一つであるサトウキビの新品種開発?普及、サトウキビの搾りかす(バガス)と地域の木材を活用した新しいバイオ燃料の開発、蓄熱輸送技術の開発、地域の中?高校と連携した地域人材育成プログラムの開発?実施など様々な活動を行っています。これらのアクション?リサーチ(課題解決型実証研究)を通じて、共創?共学習(Co-creation/Co-learning)の場としてコミュニティを再構築し、複合的な社会課題(エネルギー、資源循環、生態系保全、健康長寿、医療福祉、安心?安全?Well-being、地域文化等)に横断的?自律的に対処可能な社会システムの仕組みを実現していきます。

今回の研究室設立は、これらの活動の一環として行われました。今後は地域の方々と大学との共創の場としての活用が期待されます。

「ふらっとふるた」について

 

西之表市古田校区にある旧古田中学校の本校舎は、20093月に閉校となり、長らく活用がされていませんでした。そうした中、種子島で「共創の場」づくりと進める芝浦工業大学地域共創基盤研究センターと、旧古田中学校の活用を模索していた西之表市古田校区とが協議し、種子島ラボの設立が決まりました。

西之表市より旧古田中学校の職員室だった部屋を借り受け、校区のニーズ等を調査しながら芝浦工業大学建築学部の猪熊純教授?山代悟教授の指導の下、院生?学生が2024年春から設計、夏~秋に施工を行いました。
誰もが気軽に「ふらっと」立ち寄れ、年齢や性別、島の内外等の立場を超えて「ふらっと」な関係でつながって、交流?対話?Co-learning?共創する場となってほしいとの願いを込めて「ふらっとふるた」と名づけられました。

 
ラボの様子2「ふらっとふるた」内観
ラボ外観「ふらっとふるた」外観