デザイン工学部 益子宗教授が港区立産業振興センターにて「産学官連携が拓く次世代顧客体験の可能性」について講演しました

2025/02/07
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121日(火)港区立産業振興センターにて、同センター主催の産学官連携セミナーが開催され、デザイン工学部の益子宗教授が「産学官連携が拓く次世代顧客体験の可能性」について講演をしました。本学と港区は互いに有する資源を活用し、積極的に連携協力することにより、地域社会及び学術研究の発展に寄与する連携協力に関する基本協定を締結しています。港区立産業振興センターはオープンイノベーション創出支援事業の一環で、「産学官連携の推進」を目的として、企業の方々に向けて大学の研究を紹介するセミナーを定期的に開催しており、今回は本学の益子教授が登壇しました。

益子教授は、サイバーフィジカルシステムを支えるデジタル技術(IOTAIXRなど)を活用した社会課題の解決や人間中心なインタラクションを創出する分野横断的なメディア体験の研究活動を通じ、現実世界とデジタル世界が融合する未来社会の実現に向けて取り組んでおり、今回は「次世代顧客体験」の研究事例を中心におきながら、「産学官連携」の活用に焦点を当て、これまでの様々な具体的な事例を挙げながら紹介しました。

講演では、まず冒頭で「『産学官連携』と聞いて、どのようなイメージを持っていますか?」と会場に問いかけ、参加者の率直な意見を出してもらうことから始まりました。そして、これまで企業で多くの産学連携を推進し、現在は大学教員としてその経験を活かしながら企業との協働に取り組んでいる益子教授の実績から「小売業界におけるテクノロジーを活用した顧客体験の向上」や「新たな広告メディアの実現」など、社会実装を目指した産学官協働プロジェクトの具体的な事例をあげ、研究がどのようなプロセスで社会実装に応用されていったか等、興味深いトピックが次々と紹介されました。

「産」と「学」双方の経験を持つ益子教授は、単に「産学官連携」のメリットを伝えるだけではなく、企業と大学の異なる時間軸や価値観、組織文化の違いから生じる課題等についても触れました。また、今回は企業、事業主の方が多く参加されており、研究費の考え方、効果的だった研究メンバーの組み方の例、そして、産学官連携には様々な形があること等、企業側が気になるポイントについても経験を織り交ぜながら話しました。セミナー終了後も多くの参加者から質問をいただき、講演は大盛況のうちに終了しました。

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