欧洲杯足彩app下载_欧洲杯下注平台-【直播*网站】(SARS-COV-2)に対して増殖抑制効果を有する新規ビタミンK誘導体の開発
- 研究
芝浦工業大学(東京都江東区、学長:山田純)システム理工学部生命科学科の須原義智教授の研究グループは、これまでの研究により、神経幹細胞を活性化してニューロンへ分化させる作用をもつ新規化合物として「ビタミンK誘導体」を見出しました。今回、鹿児島大学先端科学研究推進センターの岡本実佳特任教授との共同研究により、これらのビタミンK誘導体の中に培養細胞において欧洲杯足彩app下载_欧洲杯下注平台-【直播*网站】(以下、SARS-CoV-2)の増殖を選択的に抑制するものがあることを明らかにしました。さらに、その作用機序について検討した結果、当該ビタミンK誘導体はSARS-CoV-2のRNA合成酵素の活性を阻害することにより、抗SARS-CoV-2効果を示唆することが分かりました。
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図:欧洲杯足彩app下载_欧洲杯下注平台-【直播*网站】感染症とその後遺症のひとつである脳梗塞血栓症に対する治療効果を併せ持つ化合物の探索
SARS-CoV-2感染によるCOVID-19の世界的なパンデミックから約4年が経過し、その間、mRNAに由来するワクチンやSARS-CoV-2由来のタンパク質を標的とする抗ウイルス薬がいくつか開発され、臨床の場で使用されています。しかし、COVID-19は治癒後も数ヶ月以上続くこともある種々の後遺症が深刻な問題となっています。中でも、血栓症を起こしやすくなることによる中枢神経障害や一過性でない後遺症としての味覚障害や嗅覚障害は、神経の損傷がその原因として示唆されています。従って、抗ウイルス効果を有するとともに、これらの後遺症を防ぐ効果を有する薬剤の開発は極めて重要であるといえます。
これらの研究成果については、芝浦工業大学と鹿児島大学で国際特許出願を行うとともに、米国化学会の科学雑誌であるACS Omega(Impact Factor:4.1,CiteScore:5.9)に掲載されました。
しかしながら、今回の研究で同定したビタミンK誘導体の抗SARS-CoV-2効果は、COVID-19治療薬として臨床開発を進めるには不十分であるため、芝浦工業大学では引き続き各種の新規ビタミンK誘導体を合成を、鹿児島大学ではそれらの抗SARS-CoV-2効果の評価を続けていきます。
■論文情報
?タイトル:抗SARS-CoV-2活性を有する新規ビタミンK誘導体の探索(Exploring Novel Vitamin K Derivatives with Anti-SARS-CoV-2 Activity)
?著者:Taiki Homma, Mika Okamoto, Ryohto Koharazawa, Mayu Hayakawa, Taiki Fushimi, Chisato Tode, Yoshihisa Hirota, Naomi Osakabe, Masanori Baba, and Yoshitomo Suhara.
?責任著者:鹿児島大学総合科学域共同学系 先端科学研究推進センター 岡本実佳、芝浦工業大学システム理工学部生命科学科 須原義智
?掲載誌:ACS omega
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