しばうら人 田上舞子さん(パーソナルトレーナー)

2022/12/14
  • しばうら人

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パーソナルトレーナーとして健康的なボディメイキングの提案を目指す


会社員経験後、芝浦工業大学に入学。化学実験、研究に明け暮れる毎日を送ったあと現在はパーソナルトレーナーという異色の経歴を持つ田上舞子さん。最近はテレビや雑誌など多くのメディアに「まいティ」という愛称で“超人女子”として紹介されている田上さんの魅力に迫りました。

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2013年 応用化学科卒業

卒論テーマは水質環境汚染物質の検出方法。華やかな見た目からは想像しづらい実験三昧の姿勢から、学生時代は「なぜ芝浦に?」と数え切れないほど聞かれたという。趣味は旅行と食べること。

自分らしさ”を探り続けた学生時代


研究職、システムエンジニア、機械設計、建築施工管理。芝浦工業大学出身者から連想される職業である。一方でパーソナルトレーナーは体育系大学やアスリート養成学校から輩出されるイメージがあるが、田上さんは理系出身のパーソナルトレーナー。もともとは化粧品関係に興味があり、研究開発に携わりたい思いがあった。ただ、化学漬けの日々を送っているうちに、細かい作業が性に合わないことに気づく。「大学時代は毎日実験とレポート作成の繰り返しで忙しい日々を送っていました。ただ、入学当初から研究職の道は自分に向いていないと思い始め、四年生のときも就職活動はせず、自分がやりたいことを見つけるまで時間を空けようと思いました」。卒業後は再び会社員として働き始めるが、受付担当という職業柄、身体を動かす時間が少なく体重の変化に苦しんだ。そのときリフレッシュのために度々海外を訪れたという。そしてダイエットを目的にニューヨークで運動を始めたのが、将来の職業に結びつくきっかけとなった。

転機は卒業後に訪れたニューヨークでの経験


トレーニングの魅力に取り憑かれたのは、短期でニューヨークを訪れた時。アメリカでは朝のジョギングやジム通いが当たり前になっていることと、運動が人々の生活の中に自然に馴染んでいることにとても驚き、運動に対する感覚が変わった。「日本ではまだ運動する意識が根付いていない。アメリカ人は自分がやりたいように運動し、他人の評価ではなく自分が理想とする体型を作っていることに、刺激を感じました」。最初は、1キロを走るのに必死だったという田上さん。その後、ランニングからハーフマラソンやフルマラソンに挑戦するようになりダイエットに成功。ただ自分の理想とする身体にはなれず、さらに筋肉トレーニングを始めるようになる。昔から興味のあることにのめり込みやすいタイプであったため、早い段階で資格取得を試み、2年前にパーソナルトレーナーの資格を取得。今では主に都内フィットネスクラブでパーソナルトレーナーとして働いている。

abm00005022「大会前も基本的にはトレーニング内容は同じですが、減量中は筋トレに加えて1 時間?1 時間半ほど有酸素運動が加わります。食事を減量食(鶏胸肉やサツマイモなど)に切り替え、ぎりぎりのエネルギーの中でトレーニングを行っているので、普段よりもすごくハードに感じます」

“理系”と”筋肉”の関係性

abm00005021大学の専攻と現職業が結びつかないように思えるが、実は理系の考え方が今の仕事に活きているそう。「トレーナーの資格を取る時に身体の構造を勉強するのですが、解剖学や生物科学などに親しみがあったので抵抗なく理解できました」。そのため、ネット上にあふれる情報に翻弄されがちな顧客に適確なアドバイスもできている。「ただ運動することを提案するのではなく、お客様自身も納得できる説明を論理的にできるトレーナーが求められています。理想の身体をきちんと聞き出し、何をどのくらい食べれば理想の身体に近づけるのか、身体の構造や筋肉の動きも含めて論理的に説明する場面で理系の考え方が活きています」。学生時代に初代芝浦ミスキャンパスに選ばれたが、その時から芸能界やモデルなどを目指そうという考えは一切なかったという。「トレーニングに出会うまでは食べる量を極端に減らすようなダイエットをしたこともありましたが、今は健康的な身体作りの必要性を感じています。お客様にもそれを伝えていきたいです。」と話す。

これから


今でもほぼ毎日トレーニングに励み、トレーナーとしてお客様の補助が安全にできるよう身体作りを行っている。最近はSNSで質問を受けることが多く対面で話せない分、適切なアドバイスがしにくいと感じているという。それを補うため、会員制のオンラインサロンを開設し、会員向けに情報発信する活動を軸にしていきたいそう。「会員たちと密に関わり、ボディメイキングに関する正しい知識を提供できる環境を作った上で、イベントやワークショップも実現したい」。一方で、フィットネスビキニの大会にも出場することで、自身の身体にもさらに磨きをかけたいとこれからの抱負も語る。田上さんの生き方は、理系の知識や経験を活かして既存の枠にとらわれない生き方を示すロールモデルとなっており、今後のさらなる活躍が期待される。

SCHOOL LIFE


2009年 初代芝浦ミスキャンパスに。候補者が少なく、同じ学科で実行委員をしていた友人に勧められて出場した。最初は消極的だったものの、学科全体で応援してくれる雰囲気を感じて出場し、見事ミスキャンパスに輝いた。

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まいティからのアドバイス
食事がなによりも1番重要です。ボディメイクは食事8割トレーニング2割。
痩せたいときはまず食事を見直しましょう!タンパク質が足りてない女性がとても多いです。お肉やお魚、毎食食べて欲しいです!