建築学部がVR空間デザインコンペを開催 -テーマは「恋人と会話をする空間」-

2022/11/18
  • 学び
建築学部の岡崎瑠美准教授らが、「VR空間デザインコンペ」を学内で開催しました。
これは学内プロジェクト研究助成「S-SPIRE事業※」の一つであり、岡崎准教授が代表を務める「VR建築教育のための3Dアーカイブ作成に関する研究」の一環で行われました。
実験的に催された前回のコンペを踏まえ、今回は建築学部の学生チームが主体となって企画?運営を行いました。「恋人と会話をする空間」をテーマにVR空間を学内で募集し、学生たちから7作品の応募がありました。
審査委員長
建築学部 秋元 孝之学部長

審査委員
建築学部 志手 一哉教授、山代 悟教授、篠崎 道彦教授、岡崎 瑠美准教授

企画?運営
大学院理工学研究科 博士(後期課程) 地域環境システム専攻 伊藤 真一
建築学部建築学科 關戸 麻結、伊藤 純平、和泉 圭悟、中田 雅人  
VRコンペPoster(最新版)

受賞作品

グランプリ:No.6 いろ、かげ、きみ

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恋人の二人が過ごした時間やこころの距離によって、アバターの頭上にある太陽の光や影の長さが変わるというプログラム。

準グランプリ:No.5 あなたと巡る四季路線

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四季それぞれのマップ空間が一つのレールでつながっている。恋人の二人はレールの上を歩きながら、花火など会話のきっかけとなる季節ごとのイベントを体験する。

その他のエントリー作品

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一次審査?最終審査とワークショップの様子

一次審査1
一次審査2
2次審査3
2次審査4
2次審査5
2次審査6
2次審査1
現在「メタバース」に注目が集まる中、岡崎准教授らの研究グループは、「パーソナリティ」に着目して、VR空間における雑談?会話空間をデザインできないかと研究を進めています。?
企画?運営:大学院理工学研究科 地域環境システム専攻 伊藤 真一さんコメント 
当コンペによって、VRを建築/空間表現の一つとして使用するきっかけを得てもらえたらいいなと感じています。11/19と11/26にはVR入門講座も行いますが、既に多くの方が募集してくれており、徐々にVRと建築の壁が薄れてきた印象があります。当コンペを通じて、今後メタバースにどのような空間をつくればよいかなどのヒントも沢山得ることができました。本プロジェクト研究では、他にもVR空間が人に与える影響について様々な視点から研究を進めています。今後、より積極的に活動できたらなと考えております。
また、今回のコンペは中田君を中心に、關戸さん、和泉君、純平君と全員で協力しながら行いました。 先生方にも審査に参加していただき、多くの貴重なコメントをいただきました。感謝しております。 ありがとうございます。改めてお礼申しあげます。

企画?運営:建築学科 關戸 麻結さんコメント
秋元研究室の伊藤さんが発信した研究、イベントに興味を持った性別?学年の異なるメンバーが集まって運営チームを構成しています。メンバー同士でコミュニケーションをとりながら、新たなことを企画し、そこでまた他の仲間と出会う、という流れがイベント開催にとどまらず研究を軸にして行えています。こういったことが、このS-SPIRE事業の素敵なところだと、今回のコンペ運営を通して感じることができました。

VR入門講座Poster
「建築学生のためのVR入門講座」について
建築学部の学生向けに、VRによって建築表現の幅を広げることを目的に「VR入門講座」が開催されます(※既に募集は終了しています)。

【目的】 VRがはじめての建築学生にVRの基本を知ってもらう。 建築とVRを結びつけて、建築表現の幅を広げるきっかけを得てもらう。

【内容】
①VRのデモンストレーションのゲーム体験 / ②VRChatのワールドに入り(3つ程度)、実際に会話をする / ③自分が設計した作品に、VRで入ってもらう

【対象】 芝浦工業大学の建築学生(20名)

【場所】 本部棟9階環境実験室

【時間】 1.5時間程度(内容①?③を各30分ほど行う)

【期間】 11/19(土)9:00-18:00 、11/26(土)9:00-18:00

※ S-SPIRE (Supporting Program for Innovative Research)事業:

学内におけるプロジェクト研究助成事業

  • 本学の研究力の向上
  • 本学が比較的優位を有する研究領域の創出
  • 複数教員の参画や連携などによる研究プロジェクトの規模拡大

などを目指す