グローバルPBLの渡航再開! スペイン ラモン?リュイ大学
2023/02/27
- 学び
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グローバルPBLは、芝浦工業大学の特色ある プログラムとして、コロナ禍でもオンライン を活用して展開されました。
2021年度は約25プログラムを実施、参加者は 在学生と国内外協定校学生を合わせ約1,100人に上りました。
2022年度は3年ぶりに渡航が再開し、数多く のプログラムが海外協定校にて対面で実施さ れました。円安による渡航費用の高騰や、コロ ナ禍による各国の渡航制限などにより、渡航 日程の変更など対応しながらも12月末の時点 で20プログラムの海外渡航を実現しています。
2021年度は約25プログラムを実施、参加者は 在学生と国内外協定校学生を合わせ約1,100人に上りました。
2022年度は3年ぶりに渡航が再開し、数多く のプログラムが海外協定校にて対面で実施さ れました。円安による渡航費用の高騰や、コロ ナ禍による各国の渡航制限などにより、渡航 日程の変更など対応しながらも12月末の時点 で20プログラムの海外渡航を実現しています。
グローバルPBLとは
「PBL」はProject Based Learning の略称で「課題解決型学習」などと和訳されます。設定された課題の解決にグループで取り組む、オープンエンドな能動的学習を意味します。グローバルPBLは、このPBLを海外協定校の学生と実践する短期集中プログラムです。
公共空間をテーマとしたバルセロナ建築学部ワークショップ
スペイン ラモン?リュイ大学 14日間 2022年8月30日~9月12日スペイン?バルセロナのラモン?リュイ大 学と、公共空間をテーマとしたグローバル PBL を開催し、同大学建築学部5年生6 人(日本の修士1年相当)、本学建築学専攻 修士1年の 10人が参加しました。特にバルセロナ市が政策を進めている、歩行者空間の整備、および中庭空間の再生計画に着目し、サン?アントニ図書館、サン?アントニ地区スーパーブロック、22@再開発地区、セルダブロックの中庭を複数箇所調査、サグラ ダ?ファミリア、コロニア?グエル教会、イグアラーダの墓地など数多くの見学や調査を共同で行いました。さらに、ラモン?リュイ 大学の留学生も加わり、両校の学生が各自の研究活動を発表し合うことで、スペイン、日本、オランダ、スウェーデン、ウルグアイなど、異なる都市についてディスカッション ができ、より多様性についても理解を深め ることができました。
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バルセロナの都市計画から未来都市の姿を学ぶ
佐藤 束紗 さん 建築学専攻1年
佐藤 束紗 さん 建築学専攻1年
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スペインで長らく建築家として活躍されている、小塙准教授がプログラムをコーディネートされるということで、 興味を持ち参加しました。バルセロナは気候や環境も、さらには人々の性格や暮らしぶりも東京とは大きく異なります。そのため建築にもそういった違いが顕著に現れており、歩いているだけで発見やアイデアが湧いてくるようでした。特に建築界最高の賞であるプリツカー賞を受賞したRCRアーキテクツの建築を一日かけてバスで巡った日は、現地の学生と英語でコミュニケーションを取りながら見学したことで収穫の多い時間となりました。バルセロナで現在行われているスーパーブロック計画と中庭再生計画は、世界で最も実験的で最新の都市計画であると考えています。計画の軸にあるのは 人々の移動手段です。馬車の時代から車の時代を経て、現代は環境や衛生の面から徒歩や自転車での移動が推奨される時代となりました。車の時代に計画された都市を現代にフィットさせるために何を残し何を変えるのか、それを間近で見ることができ大変勉強になりました。また、中庭再生計画について調査を重ねる中で街区ごとにキャラクターの異なるさまざまな中庭を見学することができ、未来のバルセロナに期待が膨らみました。最終的に現地の学生に対し、各計画の分析についての発表と提案を兼ねた有益なディスカッションを行うことができました。