女子校対象オンライン説明会が開催されました
2023/06/14
- お知らせ
2023年5月27日に「女子校対象オンライン説明会」を開催し、約35人の女子高校生が参加しました。女子校対象の説明会は、2022年から協定を結んでいる高校向けに説明会を開始し、今年は入学者数の多い近隣女子校に声をかけて開催したものです。
初めに磐田副学長から「社会貢献に直結する大学での学び~理系文系の枠を超えて女性が輝く世界~」と題して、挨拶がありました。また、入試課職員より大学の概要説明、現役女子大学生4人から体験談を聞くコーナーなど、盛りだくさんの1時間となりました。
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「社会貢献に直結する大学での学び~理系文系の枠を超えて女性が輝く世界~」磐田副学長挨拶
一般的な工業大学の技術者イメージから、社会に貢献する技術者像は進化しているとして、ご自身の研究分野である「再生エネルギーの社会実装」を例にとり、技術者を取り巻く環境の変化を説明されました。例えば、社会の脱炭素化に貢献する技術者はこれまでさまざまな技術を開発してきました。しかし、技術は既にあるのに、社会への普及が進まないという状況が起きています。それは住民反対運動、ビジネスモデルの不在、地域コミュニティの弱体化、環境への関心の薄さなど、実際に社会で技術が活用されるためには多くの課題が山積しているからです。このように、現在はシステム全体で考える力を持つ技術者が必要だとされています。
理工系の分野を学んだからと言って、モノづくりに直接携わるメーカーやゼネコンなどの技術者しか選択肢がないわけではありません。逆に就職の面では、理工系出身者のほうが進路は開かれているといえます。技術を知ったうえで、開発や実装を支援する仕事に就くこともできます。また採用の現場では、ダイバーシティの観点から女性技術者の雇用を強化する風潮にあり、産業界でも女性が技術者として働くことが歓迎されています。
芝浦工業大学はこれまでも積極的に女子学生の受け入れを進めており、女子学生比率は2022年度19.1%です。日本全体の工学系女子比率が11.5%の中、女子学生の多い工業大学だといえます。「皆さんの入学をお待ちしています」と締めくくられました。
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現役女子大学生4人の体験談コーナー
学科を選んだ理由や学生生活の忙しさ、女子比率が低い学科で過ごしてみての感想など、女子高校生の気になるポイントを4人の現役女子大生が答えました。授業の課題をこなす中で、課題を溜めないことや忙しさを見越してスケジュールを立てるなど対策しながら、アルバイトや課外活動などの活動も積極的に行っているそうです。
また、女子校出身者も初めは男子学生の多さに驚いていたそうですが、人数が少ないからこそ女子友達が自然にでき、工業大学でも女子の少なさに怖がる必要はないと締めくくられました。