大宮キャンパスで絶滅危惧Ⅱ類のキンラン移植に成功!~美しい自然を象徴する花~
大宮キャンパス内には、環境省のレッドリストに絶滅の恐れのある絶滅危惧Ⅱ類として指定されている、蘭の仲間キンランが自生しています。
キンランが絶滅危惧種に指定されている主な理由は、光合成に加えてコナラやカシなどの根に共生する菌類からも栄養を得ているという特殊な生育条件が関係しています。
土地の開発や、近年深刻化しているナラ枯れという病気などによりこれらの木が伐採、枯死すると共生する菌も減ってしまい、キンランの生育が脅かされてしまいます。
また、その生育条件から移植が困難で、物珍しさに採取して植え替えても枯れてしまい、個体数の減少を速めています。
大宮キャンパス内のキンランもナラ枯れの影響や新施設建設の為樹木の伐採が必要となり、生育環境が失われてしまう懸念がありました。
そこで、昨年キンランの移植について慎重に検討した結果、キャンパス内のキンランの生育環境に似た場所に土ごと移植しました。そして今年の春、移植されたキンランは元気に花を咲かせました。
キンランの保護は、SDGsの15番目の目標「陸の生態系の保全?回復?持続可能な利用の推進」に繋がります。キンランは生物多様性の意味を教えてくれると同時に、日本の美しい自然を象徴する花です。今後も大宮キャンパス全体で一丸となってキンランを保護していきたいと考えています。
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